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コブラの悩みコブラの悩み
RCサクセション

EMIミュージック・ジャパン 1998-12-09
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命日である今月2日に発売されたRCのDVDがよく売れているらしい。3.11以降の忌野清志郎待望論は確かにあり、その実は替え歌で応戦する某シンガーソングライターとか、伝説のバンド復活?とか、石巻は「ロックンロールだ」と言い張る大御所とか、どれもなんだか良くわからない。だからこそのキヨシロー。個人的には、反核、反戦を直接的に示した「Covers」より、音楽的な素晴らしさのある、この「コブラの悩み」を聴くことが多い。

本作は、その「Covers」騒動のさなか行われた日比谷野音のライブだが、闘争相手である東芝を揶揄したり、歌詞の一部を無理やり変える等、若干の騒々しさはあるものの、「あきれて物も言えない」をはじめとする、社会との摩擦や弊害から生みだされた"ロックする"音楽は、これでもかってくらいのリアリティを持ち聴き手に迫ってくる。これらは何もこの日の為に揃えたってわけじゃない。彼らはずっとそうだった。それがRCたる所以であり、彼らの長い戦いの証としても興味深い作品だと思う。

01. アイ・シャル・ビー・リリースト
02. 言論の自由
03. CALL ME
04. ヘルプ!
05. 明日なき世界
06. からすの赤ちゃん
07. 軽薄なジャーナリスト
08. 心配させないで…
09. パラダイス
10. 俺は電気
11. あきれて物も言えない
12. 君はLOVE ME TENDERを聴いたか?(スペシャルショートVer.)
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2011.05.14 
ザ・タイマーズザ・タイマーズ
THE TIMERS

EMIミュージック・ジャパン 2006-01-25
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89年、"覆面姿の建築現場の作業員"という出で立ちで、突如表れた"大麻's"。「Covers」、「コブラの悩み」に続く、怒りの3部作最終章。その片鱗は見せてはいたが、"ゼリー"と名乗り、完全なアナーキーストに変貌した清志郎。TVに出演しては、放送禁止用語を連呼し、とうとう堪忍袋の緒が切れたと思われる彼のスタンスは、かなりの物議を醸した。

痛烈な批判が込められたオリジナルナンバーは、ロックから演歌、そしてブラームスのカバーまであるが、デビューからの足跡を辿ると、彼の作品の根底には、いつも愛がある事がわかる。これも例外ではなく、モンキーズのカバー「Day Dream Believer」等、どこか可愛げがあり、彼の人間性を象徴するウィットに富んだ作品と言えるだろう。

1. タイマーズのテーマ
2. 偽善者
3. 偉人のうた
4. ロックン仁義
5. デイ・ドリーム・ビリーヴァー
6. 土木作業員ブルース
7. 争いの河
8. カプリオーレ
9. ロング・タイム・アゴー
10. 3部作:人類の深刻な問題~ブーム・ブーム~ビンジョー
11. ギーンギーン
12. 総理大臣
13. ロンリー・ジャパニーズ・マン
14. 税
15. イモ
16. タイマーズのテーマ(エンディング)
17. ウォーク・ドント・ラン

2007.04.07 
B00005FDUDCOVERS
RCサクセション

キティMME 1990-11-07
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題して「ロックで世界が変わる」。イギリスでは"Band Aid"、アメリカでは"USA For Africa"。ロック=メッセージ、とされた時代背景がある中、日本代表・我等が清志郎の出番である。彼はストレートに、「核などいらね~!」、「牛乳飲みて~!」と、反戦、反核を歌い、親会社、東芝との確執を生む。古巣のキティからリリースとなった、問題作である。

おそらく彼以外にも、このような動きはあったかも知れない。だが実際は、彼でなければ不可能の離れ業であったと考える。結果、多くのメディアに取り上げられ、お茶の間にロックが提供され、多くの共感を得たものだが、やはり"彼のレコードは売れない"を、覆す事にはならなかった。オリコン1位を記録したが、この作品、実は12万枚ほどしか売れていない。題材の影響もあるが、さぞかし落胆したはずだ。その意味合いは大きく、今でこそ伝説のように扱われてはいるが、「Covers2」が存在しない理由は、ここにもあるのかも知れない。

ロックファンなら御馴染みのスタンダードナンバーを、RC流の軽快なリズムが心地良い。ゲストミュージシャンに、ジョニー・サンダース、山口不士夫、坂本冬美、山下洋輔、桑田佳祐、ちわきまゆみ、高井麻巳子、三浦友和、泉谷しげる、といった豪華布陣が、楽しい雰囲気をも伝えてくれる。いつもの甘く切ない世界観で、感動を呼ぶといった楽曲はなく、チャボを始めとする、RCのメンバーの存在が霞んでしまうのは仕方ないだろうか。替え歌ともとれる詩に関しては、流石という他なく、どんな言葉でもビートに乗せてしまう天才詩人としての肩書きを、改めて実感するものである。

だが、彼のメッセージはストレート過ぎ、そのテンションの高さについていけなかった。原曲にも思い入れがなく、特別な感情は湧いてこない。この後"何時の日にか、自由に歌えるさ"と歌った、「アイ・シャル・ビー・リリースト」等、この騒動を逆手に取ったシリアスな楽曲の方が、彼の一途な想いが見えるようで、好感が持てた。

これらは、"忌野清志郎"という一つのイコンが、一人歩きを始める原点であろう。この作品により、天才・忌野ワールドが万人受けする日が来ないまでも、彼は特別な存在となった。そして現在、この作品が見直されている。この病んだ現代こそ、彼が必要とされている気がしてならない。

01. 明日なき世界
02. 風に吹かれて
03. バラバラ
04. シークレット・エージェント・マン
05. ラヴ・ミー・テンダー
06. 黒くぬれ!
07. サマータイム・ブルース
08. マネー
09. サン・トワ・マミー
10. 悪い星の下に
11. イマジン

2007.04.06 
RAZOR SHARPRAZOR SHARP
忌野清志郎

EMIミュージック・ジャパン 1998-12-09
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87年、初のソロ作品。ロンドン録音、イアン・デューリーのバンド"Block Heads"がバックを固める。凄腕ミュージシャン、ロンドンのスタジオとあってか音の抜けがよく、演奏は聴き応え十分。いつもの清志郎である気はするが、因りポップ色が強い。お子様ランチ的な楽しいアルバムでもあり、彼のパーソナルが際立っていると感じる作品である。ご紹介するこの「Idea」は、スローな究極のラブソングである。個人的には彼のベストだと思っている曲だ。

「Idea」

錆びれた街角 崩れかけたビルの 谷間
光が射した かと思った
凍えそうな 背中

囁く声 悴んだ耳に

新しいアイデアを 教えておくれBaby
君らしいアイデアで 僕をのせておくれ

ガムを噛みながら 隙間から海を見てた
霧が晴れた かと思った
ひりひり痛い 胸に

新しいアイデアを 聞かせておくれBaby
君らしいアイデアで 僕をいかせておくれ

吹き抜ける風が 冷たくなっていく頃
僕の目を覗いて チョッと君が笑う

ガムを噛みながら 君とキスした

甘い甘い あの唇

ここにメロディがないのが残念でならない。名曲「スローバラード」などにも見えた事だが、彼は所謂ひっつくひっつかないのラブソングでないものを、模索しているのだろう。神妙な面持ちの、感情の震え。突如光が差し込むようなドラマティックな展開。彼と聴き手にとって大事な要因である"慰め"がここにはあると感じる名曲である。言葉が少ないのは承知しているが、機会があれば是非聴いて頂きたい。

01. WATTATA(河を渡った)
02. 90DAYS~免停90日
03. AROUND THE CORNER/曲がり角のところで
04. ワザトFEEL SO SAD(CANADA SEVEN)
05. MELODY MAKER/メロディー・メーカー
06. RAZOR SHARP・キレル奴
07. SEMETE(GOING ON THE ROAD)
08. CHILDREN’S FACE
09. あそび
10. IDEA/アイディア
11. BOO-B00-BOO

2007.04.05 
B00005GMD9MARVY
RCサクセション

東芝EMI 1998-12-09
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88年作品。あの「Covers」が発売される直前である事を考えると、この作品の位置づけは重要だ。「Covers」以降、清志郎は言論の自由について多くを語り、RCがないがしろにされたと感じるからだ。騒動の後、彼等の最後の作品「Baby A Go Go」は三人編成になってしまう。この作品はRCというバンドとしては最後の、そして末期において究極の作品であったと感じるのである。

作品の完成度は高く、全16曲というヴォリューム感があるにも関わらず、実に様々な彼等の世界観が広がり、飽きさせない構成となっている。どの曲も優れていて、捨て曲がないのも大きな特徴だろう(RCって・・実は捨て曲が多い)。

「たらい回しにされるより むしろ 君の裸体が見たい」~Digital Reverb Child
「わけもわからずに 追い掛け回されて 逃げ回らなきゃならないとき かくまってくるかい」~共犯者

これは彼の世界観の一例だが、一体どんな言葉で表現したら良いのか迷う。彼はビート感に優れている事に加えて、本気の彼は、唸るほどに感傷的である。緊張状態にあるメロディと詩は、危うさがもたらすスリル、激しく高ぶる感情は痛々しくもあるが、この天才のセンチメンタリズムこそ、私が敬愛し、崇めた清志郎である。

「Shelter Of Love」、「Naughty Boy」など「Covers」へと繋がるような、スケールの大きい曲もあり、この作品を色濃くしている。全てを言葉にするのは無理だが、彼等の感情の起伏をよく表しているし、ベスト盤などを聴くのなら、間違いなくこの作品を聴いたほうが彼等がよく分るだろう。

01. DIGITAL REVERB CHILD
02. MIDNIGHT BLUE
03. FULL OF TEARS・涙あふれて
04. AN OLD STORY・ありふれた出来事 PART2
05. CALL ME
06. COOL FEELING・クールな気分
07. 共犯者・THE ACCOMPLICE
08. 遠い叫び
09. HONEY PIE
10. GIBSON(CHABO’S BLUES)
11. 空が泣き出したら・The Sky is Crying
12. 夢中にさせて・Make Me Crazy About You
13. DANCE
14. 俺は電気
15. SHELTER OF LOVE-ツル・ツル
16. NAUGHTY BOY

2007.04.04 
imagedlfdlklfd.jpgFEEL SO BAD
RCサクセション

東芝EMI 1998-12-09
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84年発売。昔、12チャンネルで30分程の音楽・組があった。たまたま観た私の目に、奇抜な金のスーツを着、飛び跳ねる一人の男が飛び込んできた。それが彼等との衝撃の出会いであり、その時演奏していた曲が、この作品のオープニング・ナンバー「自由」である。後に知る事となるが、彼等はこの時期レコード会社と揉めていたらしく、その爆発しそうなエネルギーがこの作品を生んだという事だった。正に、ジャケットからして挑発的である。

「自由」

オレはつき合いにくいぜ 誰の言うことも聞かねえ
口やかましく言われても オレの態度を変えることは出来ねえ

オレは法律を破るぜ 義理も恩もへとも思わねえ
責任逃れをするぜ オレを縛る事など出来ねえ

オレは疑り深いぜ お前の言葉を信じねえ
金は腐るほどあるぜ オレの贅沢は・らなねえ

だってオレは自由 自由 自由
短いこの人生で 一・大事なもの
それはオレの自由 自由 自由

"義理や恩って大事じゃねえの?"

理解不能なカッコよさに一発KOであった。勿論この歌詞の通りに生きようとするほど愚かではなかったが、何か壊してみようという衝動が生まれたのは事実である。14~15尊であった私のアイデンティティに、全く新しい解釈を与えた事は間違いない。同時に洋楽一辺倒であった私に、初めて日本語のロックを意識させた曲でもあった。

この作品はA面"BAD SIDE"は「自由」に始まり、「腰をふれ」、「うるせえ!」、「失礼するぜ」と続く。どの曲も、あっけにとられるほど超攻撃的である。ここにもやはり「お前等にはわからねえだろ?」とほくそ笑む清志郎がいる。歌詞の内容も見事に私情を挟んだものとなっていて、切実ともいえそうなブチキレ方である。ストレートなロックン・ロールであるし、チャボのリバーブの効いたサウンドが、独特の怪しい雰囲気を醸し出し、とにかく"がなり"まくっている清志郎と相まっている。

一風変わってB面は"GOOD SIDE"。甘く切ないナンバーが続く。「私立探偵」」や「可愛いリズム」などに見える可愛らしさも彼等の魅力の一つ。極めつけは、ルーツともいえそうなソウルフルなナンバー「I've Got A Dream」。この心地良さこそ彼等の愛だ。決して"壊しっ放し"ではない、奥深い愛である。

01. 自由
02. 腰をふれ
03. うるせえ!
04. 失礼スルゼ(訣別の詩)
05. 胸やけ
06. セルフポートレート
07. NEW YORK SNOW・きみを抱きたい
08. 私立探偵
09. 不思議
10. 夢を見た
11. 可愛いリズム
12. 動かせHEYーHEY-HEY

2007.04.03 
RHAPSODYRHAPSODY
RCサクセション 忌野清志郎 永六輔

ユニバーサル インターナショナル 2004-01-28
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もし彼等が存在しなかったら、日本のロックはどんな道を辿ったのであろう。当初フォーク・トリオとして70年にデビューしたRC。しかし当時主流であったフォークとは異なり、ロックやブルース、ソウル、R&Bを主体としたそのスタイルは、受け入れられる事はなかった。76年アルバム「シングル・マン」の発売中止。結果、作り手とレーベルとの価値観の違いが彼等の反骨精神を煽る事となる。その彼等の"スピリット"は仲井戸麗市等を迎え入れエレキ構成となり、80年「Rhapsody」によって具体化され一気に開花した。所謂「日本のロック」の夜明けである。ただのライブ盤ではないこの作品こそ、彼等のロック・スピリットの原点であろうし、天才・忌野清志郎ワールドが世に認められた瞬間でもあった。そして相容れないレーベルとの戦いは彼等の歴史であるが、その精神は彼等を支えて行く事にもなる。

いまわのきよしろう。彼は彼の価値観を惜しみなくぶちまけ、押し付けた。容赦のないその姿勢こそロックであった。アクが強く、吐き出すような、そして搾り出すようなヴォーカルスタイル。その後のヴィジュアル系の元祖とも言える、奇抜なファッション。これが正義だと言わんばかりの彼はカリスマでもあった。しかし彼は、体のいいカッコ良さを追求したわけではない。寧ろ我々は、"凡人には分るまい"という彼のほくそ笑む姿にただ驚愕するしかなかった。そんな彼は現在"KING"と呼ばれる。

しかしながら(現在もそうだが)、彼の生み出した作品の多くは売れなかった。「スローバラード」は、名曲といわれるが売れてはいない。多くの熱狂的な支持者はいたが、彼等のレコードは売れなかった。しかし、それは万人には"受けない"ではなく、万人には"分りえない"でなかったか?彼が現在も持ち続けている精神とは「お前等にはわかんねーだろ?」ではないかと考えている。

そして歌い手として驚くのが"日本語の使い方"である。彼は、日常どこにでも転がっていた言葉を"ビート"にのせている。「日本語はビートにのります」。これは、彼等のキャッチフレーズにもなったと記憶している。代表的なところでは「牛乳」や「ボス」。この思わぬ単語が、ロックとして成り立ち、何とも破天荒でカッコ良かったのである。この破天荒ぶりは、この作品の「よーこそ」でもよくわかる。この曲はメンバー紹介をする曲で、ギター、ベース、ドラムスと次々にソロをとるのだが、何と最後に"ヴォーカルソロ"をやってのけるのだ。「ガガガガガガ」と連呼する清志郎。これこそ彼である。ここに凡人には理解できない、凡人には成しえない世界があるのだ。

01. よォーこそ
02. エネルギー oh エネルギー
03. ラプソディ
04. ボスしけてるぜ
05. エンジェル
06. ブン・ブン・ブン
07. 雨あがりの夜空に
08. 上を向いて歩こう
09. キモちE

2007.04.02 
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