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[Sleazy Gram]Dogs D'amour I'm a Lonesome Boy・・
Flagrantly, Electrically, ...Flagrantly, Electrically, ...
Tyla & Spike

Tyla- guitars, vocals
Spike- vocals
Simon Hanson- drums
Henry Twinch- keyboards
Robb McKibbin- bass
Yella- backing vocals

イギリスが生んだ生粋のロケンローバンド、ドッグス・ダムールとクワイアーボーイズのシンガー、タイラとスパイクによる夢のコラボレーション。本作は96年に発売された作品に、(同曲の)アコースティックバージョンを追加し2枚組みとして再発されたもの。
タイラとスパイク。二人のしわがれ声から大凡の想像はつくだろう。予め断っておくと、ケミストリーなんてものはない。タイラのソロにスパイクが乗っかっただけのいつも通りのスタンス。ただ、なまじか1+1を3にしようなんて意図は見えないほうがいいし、どうせ二人ともこうにしか出来ない(笑)。スパイクの、果てしなく続く一本調子のヴォーカルだって・・慣れればどうってことない(苦笑)。まあ、あくまでも雰囲気だ。単純に、クラブの片隅で鳴らされる音楽とするなら、これほど上等のつまみもない。Electricサイドの"ギタリスト・タイラ"にも注目。

Disc 1 (Acoustic)
01. Intro (The Making of)
02. Maybe Tomorrow
03. Failure
04. Know
05. How Long
06. Villain's Price
07. King
08. Darlings of the Night
09. Possessed
10. Cost of Loving
11. Believe
12. Lost in a Crowd of One

Disc 2 (Electric)
13. Believe
14. Starbucks
15. Lost in a Crowd of One
16. Failure
17. Possessed
18. Cost of Loving
19. Know
20. King
21. Vilain's Price
22. How Long
23. Maybe Tomorrow
24. Darlings of the Night
25. Possessed II

2007.10.08 
TylaThe Life And Times Of A Ballad Monger
Tyla

Tyla-vocal.guitar
Darrell Bath-guitar
Steve James-bass
Bam-drums.percussion
Henry Twinch-piano

1994年、ドックス・ダムールのシンガー、タイラの1stソロ。邦題「酔いどれ詩人のバラッド」。前半はバンド、後半は弾き語りで構成されており、メンバーがバックアップ、新加入のダレル・バースとの共作も2曲収録されている。
本作はタイラのヒーローの一人、アメリカの作家兼詩人であるチャールズ・ブコウスキーに捧げたもの。ここ日本でもファンは多く、アーティスト系から絶大な評価を得ていることでも有名だが、タイラは以前から彼へのオマージュを頻繁に口にしていたし、作品中に題材として取り上げていた。本作のレコーディング中に亡くなってしまったこともあり、酔いどれ系の歌声はいつにも増してエモーショナルでセンチメンタルな一面がクローズアップされており、故人への哀悼の念が強く感じられる。中でも、何気にアルバート・ハモンドの名曲「カリフォルニアの青い空」を髣髴とさせる(?)「BLOODY MARY」の見えてくる風景が、アメリカ西海岸だったりするのが興味深い。魅力的な歌声とアコースティックギターの相性の良さ、ピアノと女性コーラスというアイテムも加わった聴き応え十分な世界観は、バンドとしての次回作「More Uncharted Heights Of Disgrace」に繋がっている。T14は詩の朗読。是非。

01. Ballad Of No-One In Particular(Tyla/Bath)
02. All You Had
03. Bloody Mary
04. Where Were You
05. Little Thing
06. The Adultra
07. Throw It All Away
08. Hard To Leave This World
09. The Town...
10. Damnation
11. Daddie's Dead
12. Sprit Of The Jag(Tyla/Twinch)
13. The Whisper(Tyla/Bath)
14. Kings Of The Streets 〜 Black Eyes

2007.10.05 
DD4.jpgStraight
Dogs D'Amour

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91年、イギリスのシーンに見切りをつけ拠点をL.A.に移した彼等。それらの影響は、一途というよりは開放されたような彼等の心情をも伝えてくれる気がするし、バラエティーに富んだ作品である。実際楽曲の出来の良さで言えばベストではないだろうか。

彼等はあくまでも曲主体のバンドである。ストレートなR&Rナンバー「Cardboard Town」や「Gypsy Blood」なども良い。だが彼等の持ち味を余すことなく伝えているのは、2曲目の「Kiss My Heart Goodbye」であろう。
タイラは表現者として最高の歌声を持ち、己の知識をひけらかす。ハノイがアンディ・マッコイのセンスの賜物だとすれば、彼等はタイラのインテリジェンスの賜物だ。1stの「How Come It Never Rains」を髣髴とさせ、こんな深みや温かみのある曲を書ける彼等に魅力を感じずにはいられない。自ずと彼等を理解した気になってしまうのも無理はない。ギミックなしのR&Rに酔いしれてしまうのは必然である。

私は思う、彼等がR&Rを選んでよかったと。是非!

01. Cardboard Town
02. Kiss My Heart Goodbye
03. You Can't Burn the Devil
04. Gypsy Blood
05. Empty World
06. Back on the Juice
07. Evil
08. Victims of Success
09. Flying Solo
10. Heroine
11. Lady Nicotine

2007.05.25 
B00000JCV2King of the Thives
THE DOGS D'AMOUR

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Errol Flynn89年、2nd。御覧の通り、本国では「Errol Frynn」と題され発売された。その為、二枚購入しなければ気がすまないという私のようなファン泣かせの作品でもある(笑)。
"エロール・フリン"とは30〜40年代に実在したハリウッド俳優で、メンバーのヒーローの一人である。日本では馴染みが薄いが、"キャプテン・ブラッド"という海賊役がハマリ役だったらしい。ジャケットはそんな彼等の憧れを描いたようだ。

中身は、アコースティック・アルバム「A Graveyard Of Empty Bottles」で見せた彼等の生音に対する強い思いが感じられる。キーはジョー・ドッグであろう。彼のアンプ直のような音とシンプルなギターワークが、より正統派ブリティッシュロックンロールバンドとしている気がする。「Drunk Like Me」のギターソロ、「Harricane」のイントロなどはその代表で、テンポを押さえた楽曲は彼等なりのブルースではないかと感じる。

初期の音源を知る方にとっては、作品を追う毎にパンクの要素が消えていくのが分るのではないだろうか。同時期の"Bad Boys Rock"や"Sleaze Gram"と呼ばれたバンドとは明らかに違う。それは既に分っていたことだが、タイラが並みのシンガーではないことをこの作品も示しているからであろう。中でも珍しくマイナーキーだが、メロディよりも歌詞がなんとも言えない「Princess Valium」は圧巻である。音楽家としての資質は勿論、詩人としても特筆できるような楽曲も彼等ならではある。

"My Skin of Wild Turkey Lipstick and Wine"
(オレの肌はワイルドターキーと口紅、そしてワインの匂い)

01. Drunk Like Me
02. Goddess from the Gutter
03. Hurricane
04. Satellite Kid
05. Errol Flynn
06. Princess Valium
07. Dog's Hair
08. Trail of Tears
09. Ballad of Jack
10. The Prettiest Girl in the World
11. Baby Glass

2007.05.24 
Dogs3.jpgA Graveyard of Empty Bottles
The Dogs D'Amour

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89年、アコースティック・ナンバーを集めた企画盤。イギリスではLP、日本ではCDでの限定盤である。アコースティックばかりと言っても、元々彼等は、アコギ一本で作ったような曲ばかりである。オリジナル盤として位置づけ、これを認めて、初めて彼等の良さが分るというものだろう。無論、何の違和感もなく、聴ける事に間違いはない。彼等は、曲ありきのバンドであるという事、その溢れんばかりの才能、人間性は、全て楽曲が示しているという事が、よく分る作品でもある。難しい話ではない。ここには、彼等にとって、何物にも代えがたい、音と言葉があるだけだ。

この作品は、ルーツではなく、彼等の原型であると言えるだろう。当然の事ながら、この作品に、エレキギター、ベース、リズムが入れば、いつもの彼等であるのだ。アコースティックサウンドとタイラの歌声は、絶妙のハーモニーを奏で、意味など分らないが、印象的な単語が、聴くものを魅了する。メジャーとなっても、その日暮らしであった頃と、何も変わらない。あるのは、アルコールとタバコ、そしてギター。そんな、彼等ならではの作品なのだ。

「この作品は、不潔きわまる安酒場のみ、称えられるべきだ」−Dogs Fan Club

ハハハ・・正に、その通りである。

01. I Think It's Love Again
02. So Once I Was
03. Comfort Of The Devil
04. Saviour
05. Errol Flynn
06. The Bullet Proof Poet
07. When The Dream Has Gone
08. Angel
09. In The Dynamite Jet Saloon
10. Swingin' The Bottle

2007.03.23 
DD1.jpgIn The Dynamite Jet Saloon
The Dogs D'Amour

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フルアルバムのデビュー作品。パンク、グラムの要素を兼ね備えた生粋のロックン・ロール。ストーンズに対してのドールズの様に、アメリカのガンズ&ローゼスに対してイギリスからは彼等が出てきたというのが興味深い。しかし所謂"Bad Boys Rock"のいい加減さと一線を画していたのは、ジャケットなどのアートワークやその詩の世界観からもただ者でない知性を感じさせた点だと思う。そして全13曲に流れるマインドはバイタリティーに溢れ、甘く切ないドラマティック性を持っていた。感傷的な男の色気や毒気。正に男が惚れるロック。そして何よりも音楽を楽しもうとする純粋さに惹かれたものだ。

彼等が出てきた頃の日本は、ラズルの死に因り伝説と化していたハノイロックス・ブームの真っ只中。ポップやキャッチーさではアンディ・マッコイに肩を並べる程のセンスを発揮していたが、両者は両極にあったと思われる。アイドルのマイケル・モンローに対し、シンガーであるタイラ。そのハスキーな歌声は、正に"ハートフル"。彼には歌心があり、琴線に触れる温かさがあった。日本で言えばZiggyが近い。タイラと森重、優れたヴォーカリストが楽曲を際立たせたバンドとして共通だろう。マイケルに関して今もって評価できないのだが、彼にはアンディ・マッコイという兵がいた。二人の"組み合わせ"がハノイを興味深いものにしたことは付け加えておく。

そのエネルギッシュな作品は、基本的にタイラの歌とアコースティックギター1本で十分完成されていると言っていいだろう。肉付けとして他のパーツは控えめであり、効果的である。タイラがグレッチのフルアコ、リードギターのジョー・ドッグがテレキャスターという事を考えてもそれはわかるし、歪んでいないギターが何とも言えない味を出している。

ブリティッシュロックの暗さや生真面目さもなく、偉大なる先輩アーティスト達のいい所を昇華したようなサウンドは、懐古趣味だけでなくロックの持つ生生しさがダイレクトに伝わるものである。そのきらびやかなルックスも相まって日本では人気があったが、アメリカでブレイクするようなスキルや目新しさはない。その後もスタイルを変えることなく突き進んでいくが、大ブレイクとはならなかったのは、ある意味正解なのかも知れない。マニアックというわけではなく"分る奴にだけ分る"という拘りの見えるバンドだ。

01. Debauchery
02. I Don't Want You To Go
03. How Come It Never Rains
04. Last Bandit
05. Medicine Man
06. Gonna Get It Right
07. Everything I Want
08. Heartbreak
09. Billy Two Rivers
10. Wait Until I'm Dead
11. Sometimes
12. The Kid From Kensington
13. The State I'm In

2007.01.01