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B000000W68Undercover
The Rolling Stones

Virgin 1994-07-26
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83年作品。セールス的に失敗し、評価の低い作品とされてはいたが、オープニングの「Undercover Of The Night」から、その印象を払拭するだけのエネルギーに満ち溢れ、意外にも侮れない作品だ。新たな試みである、ヒップホップに加え、レゲエ、アフリカン・ミュージックといったテイストを取り入れ、異色だがハイセンスな一枚である。

「She Was Hot」、「Too Much Blood」など、猥雑なストーンズをよく表しているが、名曲とするポテンシャルではないだろう。にも関らず、若々しく、尖がったサウンド、金属音的なキースのギターは、バリバリ、エッジが効いていて、ミックの歌声も、ひたすらワイルド。唸るベースライン、ダイナミックな演奏が、ルーズなノリを生んでいて、ストーンズの魅力である、ドロドロとした雰囲気が堪らないのだ。

楽曲はいいのに、雰囲気がよくない「Tattoo You」とは正反対の様な気もする。新しくも、基盤の強さを感じされるのは、如何にも彼等らしい。特に、新しいもの好きのミックは、性に合うのだろう。そんなミックの、個性が光る作品でもある。

01. Undercover of the Night
02. She Was Hot
03. Tie You Up (The Pain of Love)
04. Wanna Hold You
05. Feel on Baby
06. Too Much Blood
07. Pretty Beat Up
08. Too Tough
09. All the Way Down
10. It Must Be Hell
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2007.03.31 
B000000W5FTattoo You
The Rolling Stones

Virgin 1994-07-26
売り上げランキング : 24,228

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「Start Me Up」で幕を開けた、ストーンズの80年代。これらは、お蔵入りしそうなテープの山から見つけ出した曲を集め、リミックスしたもの。その理由は、大規模な82年の全米ツアーに間に合わせる為であったという事だが、そんな内情は知る良しもなく、ツアーも大盛況、アルバムもチャート1位に輝き、80年代を代表する作品となった。

しかし私は、"最もストーンズらしい"と言われる、「Start Me Up」が好きではない。それは、この楽曲が支配する雰囲気から来るものだと思う。ストレートなR&R、「Hang Fire」、「Neighbours」、「Black Limousine」なども、いつものドロドロとした毒素が抜けてしまい、生々しさに欠ける。この後の「Let's Spend Night Together」のツアーでは、この印象はない事からも、前記したような、間に合わせ的な作り方に頷けてしまい、彼等が意図して作り上げた感じがしないのだ。そして時代背景に、MTVという映像の登場が拍車を駆け、"分り易さ"を追求しているように思えてならない。

だが、本来の生生しさが出る、ライブでこそ映える楽曲の良さは認めたい。キースのヴォーカル「しまりるろけんろ~」は、円熟を見せ、ドロドロとグルーブが渦を巻く「Slave」は、ミックが最高のファルセットを披露している。私のストーンズの評価は、ミックがバロメーターでもあり、ミックという人は、時折異様にカッコ悪くなる時期がある(「Steel Wheels」の時もいまひとつだったな・・)。この作品も、そんな位置づけである。

01. Start Me Up
02. Hang Fire
03. Slave
04. Little T & A
05. Black Limousine
06. Neighbours
07. Worried About You
08. Tops
09. Heaven
10. No Use In Crying
11. Waiting On A Friend

2007.03.30 
B00000762KThe Best of Wildhearts
The Wildhearts

Eastwest Japan 1997-02-25
売り上げランキング : 24,147

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90年代のメロディメーカーと言えば、カート・コバーンかジンジャーであろうか。憂いなどない彼等は、一貫したゴリゴリのハードサウンドと、ポップでキャッチーなメロディで、正に聴くものを楽しませてくれる存在だ。彼等の楽曲の特徴は、"長い、複雑、重い、そしてうるさい"。そんなHM的な要素を感じさせないだけの際立つメロディは、天才という他ないが、その天才の気質が、様々な問題を引き起こしてはいたが、彼さえいれば成り立つワンマンバンドであり、音楽性に支障があったとは思えない。

主だったコンセプトなど見当たらず、アルバムごとの印象はさほど変わらない。曲ありきのバンドであり、彼等ほどベスト盤が似合うR&Rバンドも居ないだろう。お薦めは、B面コンピレーションであるDisc2。「Do Anything」、「Mindslide」、「Beautiful Thing You」と、のっけからこれがB面?と思える完成度の高い作品が並ぶ。「Two-Way Idiot Mirror」のフィルインするリズムや、ギターサウンドは感動であり、個人的には"ビートルズmeetsメタリカ"というよりは、"チープ・トリック"を彷彿とさせるものである。全30曲というヴォリュームにも関らず、似たような曲が少なく、ネタ切れを感じさせないジンジャーのイマジネーションには脱帽である。

彼は出来上がった作品を、出し惜しみなく発表してきた。よくレコード会社との確執を口にするが、発売されるだけでラッキーではないか?と、一ファンとしては思う。まあ、R&Rを愛して止まない男の典型であろう。一筋縄じゃいかないのが、ワイルドハーツである。

Disc 1
01. Nothing Ever Changes But The Shoes
02. TV Tan
03. Greetings From Shitsville
04. Dreaming A
05. Suckerpunch
06. My Baby Is A Headfuck
07. The Miles Away Girl
08. Loveshit
09. I Wanna Go Where The People Go
10. Jonesing For Jones
11. Just In Last
12. Baby Strange
13. Nita Nitro
14. Sick Of Drugs
15. Red Light - Green Light

Disc 2
01. Do Anything
02. Mindslide
03. Beautiful Thing You
04. Got It On Tuesday
05. Friend For 5 Minutes
06. 29 x The Pain
07. The Bullshit Goes On
08. Bad Time To Be Having A Bad Time
09. Can't Do Right For Doing Wrong
10. Two-Way Idiot Mirror
11. S.I.N.
12. Give The Girl A Gun
13. Girlfriend Clothes
14. Sky Chaser High
15. Geordie In Wonderland

2007.03.29 
B0000561TFThe Leather, the Loneliness & Your Dark Eyes
Rene Berg

Progressive
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92年、ソロ名義唯一の作品。個人的には、アンディ・マッコイ「Too Much Ain't Enough」と肩を並べる、歴史的名盤と位置づけている。アクの強さ、センスの固まりでありながら、愛すべき親しみやすいキャラ。逸話も多く、伝説的な人物像としても似通う部分もあるだろう。タイトル曲は、そんな両雄の兄貴分、ジョニー・サンダースに捧げたものだが、今は亡き存在である。ハノイ解散間際、サムの後任でもあり、「Lean On Me」収録の「Fast Car」の生みの親、スーサイド・ツインズの「Sweet Pretending」では、甘い歌声を披露し、ナスティーと組んだ事もある。何かとハノイ・ロックスとの親交が深く、知る人も多いだろう。

ジャケットから感じ取れたのは、パンキッシュなR&Rであったが、イントロのギターを聴いた瞬間、裏切られる。パンク、グラムの要素を持ちながら、極上と言うべきポップなR&Rは、ジョニーサンダース・フォロワーのなかでも異彩を放っていた。ジョニーの面影は、ルネのシンプルなギターからは窺い知れるが、それ以上に、ポール(ビートルズ)や、ロビン(チープ・トリック)にも通じる、甘い歌声と甘いメロディが、其処彼処に敷き詰められている。自らの音楽性をサウンドで示せない、安っぽいだけのR&Rバンドは山ほどいる。だが、このルネバーグのサウンドは、B級と括るには惜しく、チープな香りを漂わせながらも、煌くゴージャス&グラマラス。何時しか癖になる独特の世界観は、歌声を最大限に活かした、ソングライターとしての手腕によるものだろう。

バックは、元ダムド、Paul Gray(b)と、Rat Scabies(ds)。パンキッシュなリズム隊に、ポップなメロディ。と、ここまでは理解できるが、ギターはオジー・オズボーンにも在籍していたBarnie Tormeである。このHMギターは、賛否両論あるはずだ。だが、この一見ミスマッチともいえるアイテムは、まったりとしたルネの歌声により、調和してしまうのだから不思議である。どこか懐かしく、ポップである事が、異様なまでにカッコイイのだ!

"ジョニー"、"ハノイ"等のキーワードは必要ないだろう。この作品は、ルネ・バーグという、一つのジャンルかも知れないからだ。固定観念抜きで、じっくり味わうべき作品である。

01. Secrets
02. Head over Heels
03. Can't Get to Sleep
04. If I Had Wings
05. Get Up, Get Out
06. Just Wanted to Dance With You
07. Fast Car
08. Ideal Woman
09. Rob the Bank
10. Leather, the Loneliness and Your Dark Eyes

2007.03.28 
B000001FNSToo Much Too Soon
New York Dolls

Mercury 1990-10-25
売り上げランキング : 58,725

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74年、2nd、邦題「悪徳のジャングル」。1stとのインパクトの差は歴然であり、バンド内のケミストリーに欠け、程好いコマーシャル性のある楽曲も少ない。個性が押さえつけられたようなプロデュース、という向きもあるようだし、目玉はジョニーがヴォーカルを取る「Chatterbox」という方も少なくないか。だが、外見の軽薄さとは裏腹な骨太なサウンド、そして、メンバーの個性が魅力的であることに変わりはない。

そのシンプルなスタイルと純心なハート。ジョニーがヒーローであって然るべきだが、このバンドに限っては、ヨハンセンの中毒性のある歌声が最高である。悪魔的なオドロオドロしさ、卑猥なヴォーカル・スタイル。品のない女性コーラスをフューチャーした「Stranded In The Jungle」等は、彼のキャラクターが最も活かされている楽曲で、これ以上望めないほどのカリスマは、よりミックジャガーを彷彿とさせる。だが、この作品に不満を漏らしていたジョニーとジェリーが脱退。そして、Heartbreakersが誕生する。ジョニーの真髄は、これからだ。

01. Babylon
02. Stranded in the Jungle
03. Who Are the Mystery Girls?
04. (There's Gonna Be A) Showdown
05. It's Too Late
06. Puss 'N' Boots
07. Chatterbox
08. Bad Detective
09. Don't Start Me Talkin'
10. Human Being

2007.03.27 
B000001FMXNew York Dolls
New York Dolls

Mercury 1990-10-25
売り上げランキング : 10,156

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73年、衝撃のデビュー作。僭越ながら、筆者の抱くR&Rが持つイメージ。それを形にするとすれば、ストーンズ、もしくは彼等という事になる。N.Y.という混沌とした街に相応しく、悪の吹き溜まりのようなイメージ、スキャンダラスな側面、グラマラスなファッション、"SEX DRUG R&R"を地でいく、デヴィッド・ヨハンセンと、ジョニー・サンダースのパッケージ。そのどれもが、危うい魅力を放っていた。だがその反面、チープないかがわしさを感じさせたのも事実か。今や、ハレンチ極まりない女装集団、ストーンズのパロディ等、鼻で笑う者は居ないだろうが、興奮か失笑か?紙一重であったのは頷ける話だ。実際の彼等は、ストーンズに対するアメリカからの回答であり、R&Bを始めとする黒人音楽へのリスペクトを忘れていない。その荒々しいスタイルからもパンクのイメージが付きまとうが、独特のルーズなノリが極めて濃厚なグルーブを生み出していた純粋なR&Rバンドである。

その後の歴史が証明しているが、その退廃的な匂いに飛びついたのがピストルズを始めとするパンクロックや、後のL.A.を拠点としたBad Boys Rockであったのは実に興味深い。それはピストルズ「Never Mind The Bollocks」、ガンズ「Appetite For Destruction」等、受け継がれた極上のR&Rを聴いても良く分るし、皆彼等同様、感情を剥き出しにした若者の為の音楽である。己と世間との、摩擦や弊害により起こりうる音楽、それがR&R。彼等はそんなR&Rを、生きていく為自ら奏でたに過ぎない。ニューヨーク・ドールズとは、常に求められてきた、R&Rそのものであったのだ。

01. Personality Crisis
02. Looking for a Kiss
03. Vietnamese Baby
04. Lonely Planet Boy
05. Frankenstein
06. Trash
07. Bad Girl
08. Subway Train
09. Pills
10. Private World
11. Jet Boy

2007.03.26 
Live from the

Guns N' Roses/Live From The Jungle

日本オリジナル企画盤。ジャケットは、本国では却下された「Appetite~」のオリジナルを使用。中身は、ロンドンは"マーキー"でのライブ+「Sweet Child O' Mine」のシングルバージョンが収録されている。マイナーレーベルから発売されていた「Live@Like A Suicide」同様、この作品もファンの間で、かなりの高額で取引されていた頃もあった。

オープニングは、定番となった「It's So Easy」。イジー色の強いパンキッシュなR&R「Shadow Of Your Love」(この作品でないと聴けない楽曲であったが、現在はハリウッド・ローズの音源に、Demoが収録されている)。アクセルの深みのある低音、ハスキーな高音が印象的な、ディランのカバー「Knockin' On Heavens Door」。そして、ラストを飾る「Whole Lotta Rosie」は、AC/DCファンにはお約束の、「アンガス!」という観衆の掛け声が、なんとも言えない興奮を誘い、とにかく、尋常ではないグルーブ、有無を言わせぬギターサウンドは、鳥肌モノである。

このロック史に燦然と輝くような名曲を、さらっと演ってしまう辺りは、大物の証であろう。5曲のみだが、あの伝説の、リッツでのライブを思わせる興奮の渦!ガンズのみならず、ロックファンなら是非!

01. It's So Easy
02. Shadow Of Your Love
03. Move To The City
04. Knockin' On Heavens Door(Bob Dylan、cover)
05. Whole Lotta Rosie(AC/DC、cover)
06. Sweet Child O' Mine

2007.03.25 
B000000OQYGN'R Lies
Guns n' Roses

Uni/Geffen 1990-10-25
売り上げランキング : 23,834

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89年、2nd。自主制作である「Live@Like A Suicide」が、ファンの間で、高値で取引されていた事がきっかけとなり、アコースティック4曲を追加し、発売された作品である。前半は、メジャー・デビュー前のライブテイク。デビュー作とは一味違い、パンキッシュなR&Rは、彼等のルーツを象徴するようであり、持ち前の危険な香りを漂わせながらも、若々しい疾走感に溢れている。後半は、ブルースフィーリングたっぷりの、アコースティックサウンド。スラッシュは、余裕たっぷりに、イジーは、これしか出来ない、という両雄のギターと、それらに絡むアクセルの歌声は、「Patience」、「One In A Million」という、シリアスな名曲を生み出した。

そして、アコースティックバージョンの「You're Crazy」は、彼等独特のファンキーなリズムが、文句無しでカッコイイ。イジー作曲の、ブラスをフューチャーした「Move To The City」も同様だ。アレンジ能力の高さ、ソングライターとしての懐の深さが、伺い知れる楽曲であり、彼等が、一本調子のハードロックにはならない所以が、ここにある。

とかく、音楽以外の、乱痴気騒ぎが多かったが、ライブサウンドにしろ、アコースティックサウンドにしろ、音楽性に関しては、只者ではない風格を、身に付けていた事が良く分るだろう。

01. Reckless Life
02. Nice Boys
03. Move to the City
04. Mama Kin
05. Patience
06. Used to Love Her
07. You're Crazy
08. One in a Million

2007.03.24 
Dogs3.jpgA Graveyard of Empty Bottles
The Dogs D'Amour

Edsel 1998-11-13
売り上げランキング : 382,715

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89年、アコースティック・ナンバーを集めた企画盤。イギリスではLP、日本ではCDでの限定盤である。アコースティックばかりと言っても、元々彼等は、アコギ一本で作ったような曲ばかりである。オリジナル盤として位置づけ、これを認めて、初めて彼等の良さが分るというものだろう。無論、何の違和感もなく、聴ける事に間違いはない。彼等は、曲ありきのバンドであるという事、その溢れんばかりの才能、人間性は、全て楽曲が示しているという事が、よく分る作品でもある。難しい話ではない。ここには、彼等にとって、何物にも代えがたい、音と言葉があるだけだ。

この作品は、ルーツではなく、彼等の原型であると言えるだろう。当然の事ながら、この作品に、エレキギター、ベース、リズムが入れば、いつもの彼等であるのだ。アコースティックサウンドとタイラの歌声は、絶妙のハーモニーを奏で、意味など分らないが、印象的な単語が、聴くものを魅了する。メジャーとなっても、その日暮らしであった頃と、何も変わらない。あるのは、アルコールとタバコ、そしてギター。そんな、彼等ならではの作品なのだ。

「この作品は、不潔きわまる安酒場のみ、称えられるべきだ」-Dogs Fan Club

ハハハ・・正に、その通りである。

01. I Think It's Love Again
02. So Once I Was
03. Comfort Of The Devil
04. Saviour
05. Errol Flynn
06. The Bullet Proof Poet
07. When The Dream Has Gone
08. Angel
09. In The Dynamite Jet Saloon
10. Swingin' The Bottle

2007.03.23 
B0002KP418教育
東京事変 椎名林檎

東芝EMI 2004-11-25
売り上げランキング : 2,105

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ある意味ベタで、強迫観念を押し付けられてる気がしていたのは間違いであったようだ。思惑通りの濃密なバンド・サウンドを展開。その説得力は、決して一筋縄ではいかないだろう。歌謡ロックの甘いメロディ、鼻につく巻き舌、余計なビブラート。それでも自ら素っ裸になる彼女を凝視してしまうのは、どうやっても彼女流になってしまう、音楽性の高さ故であろうか。彼女達は如何に突き進むか、そっと見守りたいと思わせる、本物のバンドである。日本のロックも、まだまだ捨てたもんじゃない。「サウンドが全てを語る」その希少性からも、期待は膨らむ。

オープニングの「林檎の唄」に、早くもクライマックスが訪れるが、永遠になえそうにない"絶倫ロック"に圧倒されまくる。中毒性抜群の声は、究極のオルガズム。イキっ放し、感じっ放しの唄は論じる必要はない。どこかノスタルジー漂うメロディに、斬新且つハイテンション・ギター、骨太なリズム隊に、時代錯誤の鍵盤。重複するごちゃ混ぜサウンドが、息つく暇を与えない。

このざらついた肌触りは、凡人には辿り着けない領域と言えるだろう。しかし、もしこの作品が、狙ってないものだとしたら・・犯罪だろうか。

01. 林檎の唄
02. 群青日和
03. 入水願い
04. 遭難
05. クロール
06. 現実に於て
07. 現実を嗤う
08. サービス
09. 駅前
10. 御祭騒ぎ
11. 母国情緒
12. 夢のあと

2007.03.21 
B0007IMMWEWHITE ROOM
YOSHII LOVINSON

東芝EMI 2005-03-09
売り上げランキング : 1,109

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新たなスタンスに可能性の見えない、「At The BLACK HOLE」から一年。あの時彼が居たあの場所からは、到底想像できない、等身大の煌きがこの作品にはある。とかく内へ内へと向かうパワー、趣味の域を出ていない感のある前作とのトーンの違いは、一目瞭然である。

Yellow Monkeyの晩年を思うとき、そこになかったものこそ「Call Me」ではないか。究極を求め、その内面を削る作業に彼の艶は増し、それ故に「信用」できるというものだ。それができる彼の人としての資質、カリスマは、歌い手として奥深いものであるし、その真摯な態度には、後ずさりするほどの険しさがある。

彼は、シンガーである。彼にとって、バンドサウンドこそ必要のないもの。この作品を聴いて、その思いは深まった。しかし、相変わらず捨て曲が多いのは愛嬌か。彼は、まだまだいける筈だ。気の毒に思えるほどに、唸りをあげる情念が真骨頂である。酷を承知で、糞が付くほどの真面目な彼が見たい。

01. PHOENIX
02. CALL ME
03. 欲望
04. WANTED AND SHEEP
05. RAINBOW
06. JUST A LITTLE DAY
07. FINAL COUNTDOWN
08. NATURALLY
09. トブヨウニ(ALBUM VERSION)
10. FOR ME NOW
11. WHAT TIME

2007.03.20 
B00005EJN2SICKS
THE YELLOW MONKEY 吉井和哉

ファンハウス 1997-01-22
売り上げランキング : 20,533
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疑う余地のない最高傑作。ディープなロック。ストレートな自己表現であった「Four Season」は、吉井の言葉を借りるなら、プリミティブであろうか。さらけ出す事で、本来の素直さが出た作品であり、グラム・ロックなどと意図的に作られた、彼等のカルト的ヒーロー像は、自ずと和らいだ感がある。

ここには、彼等にとっての高みであった"ブリティッシュロック"への憧れが凝縮されている。彼等にとってブリティッシュロックとは、高尚なものであったのだろう。だからこその真向勝負。そこには、ごまかせない生生しい感情がある。押し寄せるサウンドの波に、我々も本気で立ち向かうのだ。彼等はそうなるであろうと思っていただろうし、やってのける自信は多分にあったはずである。

しかし全身全霊を傾け、意欲的に作られたこの作品以降の、トーンダウンは気になる。思惑が外れたかのような感覚が、彼等にあった気がしてならない。様々な変化を見せてくれたバンドではあるが、私にとっての彼等はここに居る。

01. Rainbow Man
02. I Can Be Shit,Mama
03. 楽園
04. TVのシンガー
05. 紫の空
06. 薬局へ行こうよ
07. 天国旅行
08. 創生児
09. HOTEL宇宙船
10. 花吹雪
11. 淡い心だって言ってたよ
12. 見てないようで見てる
13. 人生の終わり~For Grandmother

2007.03.19 
B000000W5TPawnshop Guitars
Gilby Clarke

Virgin 1994-07
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94年、1stソロ作品。Candy~Kill For Thrills~Guns N' Roses。その輝かしいまでの経歴により、多くの仲間が後押ししている。ガンズのメンバーは勿論、スキッドロウのドラマーや、ドッグス・ダムールのジョー・ドッグまで参加。これは彼の、親しみやすい人間性を裏付けるものであろう。一回りも二回りも大人になった彼が、惜しみなく、己の音楽観を貫いた作品である。

まず、彼のヴォーカリストとしての成長に目が行く。単純に楽曲が良いというのもあるが、様々な経験の元、深みを増し、実に伸びやかに歌っている。元々、彼の人間性は、自然体の印象を受けるし、バックが信頼できるメンバーというのは、大きな要素なのだろう。この作品は、スラッシュの、へヴィーなギターリフで幕を開けるが、このヘヴィーサウンドが、どこまでも続くと言うわけではない。本人曰く「ストーンズとビートルズの中間の音楽性」と言っていた通り、ビートルズにも通じる、ポップなメロディが随所に見られる。ポップと言っても、甘ったるいものではなく、上質感もあり、ソングライターとしての実力が感じられるものである。T5「Johanna's Chopper」、T6「Let's Get Lost」は、その良い例だろう。

これらは、曲を書き、フロントマンであったKFTの、延長線上であり、加えて、ブルースハープ、スライドギター、ピアノなどを多様している事でも分るが、ルーツである、オーソドックスなR&Rのテイストを、ふんだんに取り入れている作品である。ストーンズ「Dead Flower」、クラッシュ「Jail Guitar Doors」のカバーは、センスの良さが表れているが、この2曲を聴く限り、彼はやはり、ポップ(軽い)である。

個人的にだが、「Dead Flower」の、アクセルのコーラス。あれは、全てを台無しにしている。彼が、ガンズを脱退する事になるのは、時間の問題であったのだろう・・(注:筆者は断じて、アクセル嫌いではない)。

01. Cure Me...Or Kill Me...
02. Black
03. Tijuana Jail
04. Skin & Bones
05. Johanna's Chopper
06. Let's Get Lost
07. Pawn Shop Guitars
08. Dead Flowers
09. Jail Guitar Doors
10. Hunting Dogs
11. Shut Up

2007.03.18 
KILLFORTHRILLS.jpg

Kill For Thrills/Dynamite From Nightmareland

vo,r-guitar:Gilby Clarke
l-guitar:Jason Nesmith
bass:Todd Muscat
drums:David Scott

90年作品。アイドルバンド、"Candy"でギターを弾いていた、ギルビー・クラークが中心となり結成される。ジェイソン・ネスミスは、モンキーズのマイク・ネスミスの息子であり、トッド・マスカットは、ファスタープッシーキャットのブレント・マスカットの弟である。メンバーが、何かと名のあるものが集まったこともあり、注目を集めた。しかし、ご存知の通り、2年後にギルビーはガンズに加入することとなる。

ストーンズ、ビートルズに影響を受けた、(と言う)ギルビーが立ち上げたこのバンドは、特に際立つものがない、中途半端なB級ロック・バンドの印象が強い。間違っても、"ゴキゲンなR&R"や"ストーンズっぽい"等と言うには気が引けてしまう。しかし、そのポップなセンスが垣間見れる「Rockets」の様な、ソフトな楽曲は、"おそらく"良いもので、ポテンシャルの高さを、感じない事もない。ただ、ギルビーの歌声が、典型的な「ギタリストの歌」というパッとしない歌声の為、ダイレクトに伝わってこないというものである。それは"ルーズ"や"チープ"と言うものではなく、華がない、又は、カリスマ性に欠けると言ったものだと感じている。

その後のギルビーを見ても分るが、彼はどちらかというと優等生である。その気質は、ガンズが持つ、"破壊的で危うい"ではなく、"人の良さ"というものだ。それがサウンドにも良く表れていて、音造りは、それなりの個性を発揮し、各パートは聴き応え十分である。ギターは勿論だが、リズムも凝ったものが多く、曲をバリエーション豊かにしている。新人らしからぬ(全くの新人ではないが)完成度の高さは、FPCなどを手がけた、"リック・ブラウド"の、プローデュースによるところが大きいだろう。

ライブなどでは、その真価が発揮されたバンドであったかも知れない。だがギルビーは、陽の目を見た事で、その真価を証明することが出来たのは、幸いである。

01. Motorcycle Cowboys
02. Commercial Suicide
03. Brother's Eyes
04. Paisley Killers
05. Something for the Suffering
06. Rockets
07. Wedding Flowers
08. Ghosts and Monsters
09. My Addiction
10. Misery Pills
11. Silver Bullets

2007.03.17 
B00006I62GTheory of a Deadman
Theory of a Deadman

Roadrunner 2002-09-17
売り上げランキング : 107,306

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02年、ニッケルバックのチャド・クルーガーが、立ち上げたレーベルからのデビュー作。という事で、骨太なサウンドは、瓜二つとも言えそうだが、本家はオルタナの要素もあったのに対し、彼等は、よりストレートなハードロックという気はする。判り易さも同じだが、単純に、楽曲が素晴らしい。

オープニングの「Invigible Man」は、映画「スパイダーマン」にも提供。この作品とはヴァージョンが違うが、ハイパーな雰囲気を持つ、良く出来た楽曲だ。印象的なギターリフも多く、ストレートにごり押しするような楽曲は、スピード感があり、聴くものを掴んで離さない。下手なバラードで、哀愁だけを漂わすようなバンドではなく、そのスピリットを、惜しげもなく披露している。特に大袈裟な仕掛けもなく、まとまりのあるバンドサウンドと、親しみやすいメロディで勝負しているバンドと言えるだろう。

01. Invisible man
02. Nothing could come between us
03. Make up your mind
04. Point to prove
05. Leg to stand on
06. What you deserve
07. The last song
08. Say I'm sorry
09. Any other way
10. Confession

2007.03.16 
B00005NWM3Silver Side Up
Nickelback

Roadrunner 2001-09-11
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01年、カナダ産、ハードロック・バンド。ヘヴィーなサウンドに、ノスタルジックなメロディ。映画「スパイダーマン」に、個人名義で提供した「Hero」や、NO.1ヒットにもなった「How You Remind Me」、「Too Bad」。どこか影を持つチャド・クルーガーの野太い歌声は、優しく響くと同時に、その生き様が見えるようで、男の色気さえ感じてしまう。

彼等は、バラードの印象が強く、起伏のあるメロディが売りだが、ハードロックの王道サウンドで、ひたすら8ビートを刻む「Never Again」こそ、このバンドの魅力だと感じている。それが延々と続くわけもなく、バリエーションは多様しているように見える。しかし、全曲良いか?と言われると・・そうでもなかったりするんだな(笑)。お薦めは、「Money Bought」。

01. Never Again
02. How You Remind Me
03. Woke Up This Morning
04. Too Bad
05. Just For
06. Hollywood
07. Money Bought る
08. Where Do I Hide
09. Hangnail
10. Good Times Gone

2007.03.15 
B0002HTZJILive in Hyde Park
The Red Hot Chili Peppers

Wea 2004-07-27
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04年、ロンドン、ハイドパークでのライヴを収めた作品。彼等をマジマジと聴いたのは、(遅ればせながら)「By The Way」から。偶然にも、このライブを、TVで見たのがきっかけであった。-「レッチリのライブ」-想像以上のパフォーマンスに驚き、彼等が如何に、ビッグバンドになったのかを、証明するものとして認識した。驚いたのはパフォーマンスだけではなく、半分位の曲は知っていたという事だ。TVやラジオ、街などから、想像以上に彼らの音楽は、耳に入っていたという事になる。

既に若くはない私からすると、彼等に代表される-オルタナティブ-という音楽性に、身構えてしまう傾向にある。だからか、音楽性は、ズバリ言い当てる事が出来ない。それだけに、ベスト盤とも言えるこのライブを聴くのは、彼等をよく知るチャンスだと思った。成功するにあたり、ロックの要素が強くなった気はする。あくまでも曲主体であり、普遍的な、美しいメロディも随所に見られる。そして、フリーに代表される、個々のキャラクターが、摩訶不思議でもあり、ボーカル一人が、目立つようなバンドでないことが、人気の秘密なのだろう。かなり息の長いバンドでもあるし、自らを"ブランド化"出来たのは、常に進化してきた証だろう。

Disc 1
01. Intro
02. Can’t Stop
03. Around the World
04. Scar Tissue
05. By The Way
06. Fortune Faded
07. I Feel Love
08. Otherside
09. Easily
10. Universally Speaking.
11. Get On Top
12. Brandy
13. Don't Forget Me
14. Rolling Sly Stone

Disc 2
01. Throw Away Your Television
02. Leverage of Space
03. Purple Stain
04. The Zephyr Song
05. Californication
06. Right on Time
07. Parallel Universe
08. Drum Homage Medley
09. Under the Bridge
10. Black Cross
11. Flea’s Trumpet Treated by John
12. Give it Away

2007.03.14 
B00094ASW2In the Land of Salvation & Sin
GEORGIA SATELLITES

2005-06-14
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89年、3rd。最後の作品となってしまうが、前作以上に故郷南部の香り、ブルースやカントリーのテイストをふんだんに取り入れた作品である。彼等はただの田舎者ではないし、一風変わった奴でもない。いつものオールドサウンドは、意欲的な姿勢が見てとれ、新たな境地へと突き進もうとする一途な思いと懐の深さを十分に感じさせる内容であり、その密度からも文句無しの最高傑作である。

ストーンズばりの、ジャンプナンバー「I Duuno」から、エンディング「Dan Takes Five」まで、これぞ彼等のR&R、と言える楽曲がズラリと並ぶ。スライドギターが秀逸な「Shake That Thing」。哀愁のメロディ漂う「All Over But The Cryin'」。一曲足りとも、捨て曲などはない。そして今回も、「Games People Play」を見事にカバー(後にレゲエバージョンでもカバーされヒットしている)。彼等はこの曲を、厚みのあるスライドギターでアレンジしているが、そのセンスの良さが窺い知れる仕上がりとなっている。

ベスト盤も出てはいるが、構成も何もとっ散らかった印象を受ける。是非この作品をお薦めしたい。

01. I Dunno
02. Bottle o' Tears
03. All Over But the Cryin'
04. Shake That Thing
05. Six Years Gone
06. Games People Play
07. Another Chance
08. Bring Down the Hammer
09. Slaughterhouse
10. Stellazine Blues
11. Sweet Blue Midnight
12. Days Gone By
13. Crazy
14. Dan Takes Five

2007.03.13 
f52980m6var.jpgOpen All Night
GEORGIA SATELLITES

2005-06-14
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ブルース・スプリングスティーンの仕事で有名な"ブレンダン・オブライエン"が初期メンバーであったらしく、これが何となく彼等の欲のなさを表しているようで興味深い(笑)。

前作同様、アットホームな雰囲気ながら、Heavyになったギターとダイナミックさに磨きをかけており、「Cool Inside」は、哀愁漂うダンの歌声、リックのエッジの効いたギターがよくマッチした名曲。ビートルズ「Don't Pass Me By」のカバーも、あたかも自分達の楽曲のように聴かせてくれるのも彼等ならではだ。1stほどのセールスを上げられなかったが、決して楽しいだけの、男臭いだけのバンドではなく、3rdアルバムではとてつもない奥深さを見せ付ける事となる。

01. Open All Night
02. Sheila
03. Whole Lotta Shakin' Goin' On
04. Cool Inside
05. Don't Pass Me By
06. My Baby
07. Mon Cheri
08. Down and Down
09. Dunk 'n' Dine
10. Baby So Fine
11. Hand to Mouth

2007.03.12 
B000002H3WGeorgia Satellites
The Georgia Satellites

Elektra 1990-10-25
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86年、デビュー作。ストーンズがアメリカ南部生まれであったら?もしかすると彼等のようになってたかも知れない。当時の音楽シーンを考えても、何故彼等がブレイクしたのか不思議だが、オールド・スタイルは何時の時も必要とされてきた。そんなアメリカだからこそ生まれた、生粋のロックンローラー。

単純に音を楽しむ行為である彼等の音楽は、拘りなど馬鹿馬鹿しくなるほど颯爽としている。そして心温まるサウンドが、大きな唸りを上げ聴く者のハートに飛び込んでくる。3コードを軸とし、シンプルかつストレートなサウンドをきっちりと聴かせる事が出来る十分なスキルと、気心知れたメンバーが織り成すグルーブがあった。

ストーンズ、フェイセズといったオールドスタイルをこよなく愛した、その純粋無垢なスピリット。それは我々が忘れかけた何かを呼び覚ましてくれる。何時の時もグッド・サウンドは継承されるもの。しかし偉大になるには・・隣の兄ちゃん気質が強過ぎたか?(笑)。

01. Keep Your Hands to Yourself
02. Railroad Steel
03. Battleship Chains
04. Red Light
05. Myth of Love
06. Can't Stand the Pain
07. Golden Light
08. Over and Over
09. Nights of Mystery
10. Every Picture Tells a Story

2007.03.11 
EW2.gif

The Easy Walkers/Iguana Pistol

95年、2nd。ギミック無しのロックンロールを存分に発揮した作品ではあるが、通して聴くと彼等には特別な拘り等はないのか?と思わせる節がある。それは主義主張がない、というものではなく、単純に良いもの、カッコよいもののレンジが広いという印象を受けるのだ。強烈なRYUの個性は、楽曲が持つイメージに統一感を持たせている事に間違いはないが、それは一種の魔法が作用しているとも言えるだろう。彼等は音楽の持つ根本を突詰める為、より人間的であろうとしているのだ。

サウンドは、1stと比べても音の良さが際立っている。特に2本のギターは、それぞれが程よい自己主張をし存在をアピールしている。異なる音色、一つとして同じフレーズを弾いていない事からも、R&Rの醍醐味を十分に伝えるものであるだろう。そしてオープニングの「Darling In My Underground」。この曲を聴けば彼等が如何に独創性を持ち優れているかが分る。バンドサウンドが渦を巻くミディアムテンポのR&Rであり、こんな曲をオープニングに持ってこれる余裕さえ感じる。その他、彼等の世界観にどっぷり浸かれること請け合いの楽曲ばかりであり、中でもエンディングを飾る「老いた兵士」は我々日本人の心に染みるような壮大なバラードである。幻想的でエモーショナルな歌声、身を切られるような想いが、タイトルの通り老人の物語としてドラマティックに展開していく。これを歌謡曲と言ってしまえば終わりだが、彼等をカテゴライズするのはどうか?と感じさせる名曲である。

そして曲名を見ると、前作は「ハイビスカス・ガール」、「花の咲く場所」、本作は「はなざくろ」。RYUの書く歌は花をモチーフにしているものが多い。花の持つイメージやその宿命だろうか。センスの賜物である、ロマンティックなテイストと重複するバンドサウンド。そんな儚くも切ない彼等は、美しい。

01. Darling In My Underground
02. マリオネットの道化師
03. Like A Gamble
04. Holy Mountain Top
05. はなざくろ
06. 夜の住人の詩
07. Ding-Dong-Down
08. 30days
09. Alchole Mama
10. 老いた兵士

2007.03.10 
EW1.jpg

The Easy Walkers/Ies Enfants Terribles

94年、メジャー・デビュー作。彼等とは、偶然の出会いであった。この年、ドッグス・ダムールが来日した際、前座が、デビューを控えていた彼等であったのだが、R&Rが持つイメージが、そこに突如として現われ、呆然としてしまった事を今でも憶えている。

ストーンズを始めとする、60~70年代のR&Rをルーツに持ち、尊敬の念を込め、ロールし続けているバンドは多いだろう。このEasy Walkersも、そんな音楽性を持ち、ここ日本で、ロールし続けているバンドである。そんな中でも、彼等が異彩を放つ要因は、"ミック・ジャガー要する"R&Rバンドであるという事だ。そのグラマラスな容姿から、デヴィッド・ヨハンセンやスティーブン・タイラーとも言えるだろうが、筆者は断固として、ミックだ!と言いたい。つまり、ミック・ジャガーが最も妖艶であった60年代後半、「Jumpin' Jack Flash」、「Sympathy For The Devil」、「Gimmie Shelter」等に見えた、あの、"毒を放つ"ミックである。このEasy Walkersのヴォーカリスト"RYU"は、そんな希少性を兼ね備えたシンガーである。危くゴージャスな雰囲気。どこか甘ったるい、しわがれ声。スリルを味わうにはもってこいであり、彼は、R&Rで飢えを凌ぐ、ハイエナのようである。欲しくてたまらないものに対する、鋭い眼光は、見たものを釘付けにする。艶かしく、生々しい、そのカリスマ性。正しく、歌う為に生まれてきた、そう言っても過言ではない、生粋のロックンローラーである。

「Spoon&Needle」、「Cherry-Curiey」など、初期の名曲がズラリと並ぶが、このデビュー作は、まだその真髄は見えてこない(プロデュースは、鳥井賀句氏)。ストレートな8ビートは少なく、ライブ栄えするファンキーな楽曲、飽きさせないバリエーション豊かな楽曲を、ダイナミックに表現しようとしたのかも知れないが、輪郭のはっきりしないギターサウンドが、彼等の華々しい魅力を十分に伝えきれていない印象を受ける。それでも楽曲の親しみやすさはあり、RYU独特の、ロマンティックで芸術性を持つ、彩り豊かな世界観は、様々な感情を刺激してくれる。

そしてRYU曰く、「人生を変えた」と言っていた、「悪魔を憐れむ歌」。そのパクリである「悪魔と綱渡り」は、これぞ、毒を放つヴォーカルである。そこに絡み合うツインギター、安定感のある、ファンキーなリズム隊が、日本人離れした、躍動感溢れる、濃厚なバンドサウンドを実現させている。しかし、彼等を知らずして日本のR&Rはありえない・・とはならなかったのは、残念であるが、現在も、インディーズで活動を続けている。その、飽くなき探究心には、頭が下がる思いである。

01. Jump Sister Action
02. Spoon & Needle
03. Hey Shooter
04. 花の咲く場所
05. I Can't Stand The Rain
06. 悪魔と綱渡り
07. If You Wanna Dance
08. ハイビスカス・ガール
09. ミゼラブル
10. Cherry-Curiey
11. ガ・ラ・ク・タ・ピ・エ・ロ

2007.03.09 
B00000735JBitter Sweet and Twisted
Quireboys

Emi 1997-02
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93年、2nd。前作と変わらぬ、ロックンロールが満載ではあるが、良い意味で捉えるなら、「これしか出来ない」という、拘りを突き詰めた出来ではある。前作が、似通った印象を与える原因ともなっていたバンドサウンドには、少なからず変化が感じられ、バリエーション豊かな楽曲が増えた印象がある。それを象徴するのが、「Brother Louie」のカバー(オリジナルは誰?)。そして彼等は、ストーンズの「Heartbreaker」を、Liveなどでもカバーしている。この2曲が持つ、ファンキーなリズムが、非常に彼等にマッチしていた為か、この路線で突き進んで欲しいと感じていた。そして「King Of New York」は、涙無しには聴けない名曲であり、バラードに関しては、流石である。しかし、この作品がセールス的に失敗し、解散してしまう。

再結成後は、未だ聴いてないが、相変わらずという事だ。スパイクは、同じような歌声の持ち主、ドッグス・ダムールの"タイラ"ともコラボレートしているし、筆者は、"FPC"が来日した際、会場(川崎チッタ)で彼等を見かけたことがある。実は"グラムロック大好き"であったのだろうか?。ブリティッシュロックの正統派と言われながら、実際は、グラムやメタルバンドと混同されたのは、ある意味間違いではなかったのか?

そして、作品の中身とは関係ないが、この作品を手にした時、まず感じたことがある。それは「14曲も、収録されているのか!?」といった事である。これは、レコード→CDに、媒体が変わった事と関係している。つまり、R&Rなんて10曲で十分なのだ。特に彼等のような音楽性では、同じような楽曲が並ぶような、印象を与えかねない。コンパクトにパッケージ化しなければ、中身の濃い作品は難しいだろう。やはり、ジャケット等、媒体の変化がR&Rに与えた影響は、少なくないだろう。

01. Tramps and Thieves
02. White Trash Blues
03. Can't Park Here
04. King of New York
05. Don't Bite the Hand That Feeds You
06. Last Time
07. Debbie
08. Brother Louie
09. Ode to You (Baby Just Walk)
10. Hates to Please
11. My Saint Jude
12. Take No Revenge
13. Wild Wild Wild
14. Ain't Love Blind
15. Tramps and Thieves [Live]
16. Don't Bite the Hand That Feeds You [Live]
17. Ode to You (Baby Just Walk) [Live]
18. Sweet Little Girl

2007.03.07 
B000008HTRA Bit of What You Fancy
Quireboys

Emi 1994-02
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90年、デビュー作。メタルもロックンロールも、一括りに扱われていた時代背景が影響しているのだろう。HR/HM専門のTV番組"Pure Rock"でさえも、大絶賛していた記憶がある。80年代後半アメリカ、ガンズ&ローゼス等により起きた一大HR/HMムーブメントへの回答がここにある(と思われていた)。同じようにクラブシーンから誕生したバンドではあったが、誇り高きブリティッシュロックを正当に受け継ぐ存在であり、ストーンズ、フェイセズの直系である。ヴォーカル、スパイクのロッド・スチュワートを彷彿させるハスキーヴォイスを武器に、シンプル&ストレートサウンドを主体とし、その如何にも"イギリス"といった気質を多く感じさせ期待を抱かせたバンドである。とにかく前評判が半端ではなく、鳴り物入りでデビューしたのだ。

全世界に向けお披露目となったシングル「7 O'Clock」は、彼等を最も良く表している楽曲だろう。ピアノ、ブルースハープに始まり、ミディアムテンポの軽快なR&Rナンバーである。彼等が与えた戦慄は、新たな時代を予感させたその激しさだけでなく、嘗ての大国の黄金時代に浸るべく人肌の様な温かさを持っていた。

しかし、つまりはこの曲だけで彼等が分ってしまうというものでもある。全14曲に展開されたロックンロールは、素直過ぎてヒネリがまるで無い。デビュー前、ジンジャーが在籍していた事でも有名であり、そのワイルドハーツや、同時期活躍したドッグス・ダムール等と比べても、心を擽る様なポップなメロディには欠けていたと感じる。3コードの単調さを聴き込む毎に痛感させられたバンドであったが、クラブの薄暗い照明の下、ビールを片手に・・そんなシチュエーションでこそ、魅力的であったバンドかも知れない。
軽快なロックンロールよりも、スパイクの持つ甘い歌声がマッチしている「I Don't Love You Anymore」、「Roses & Rings」などのアコースティクなバラードに目を見張るものがある。

01. 7 O'Clock
02. Man On The Loose
03. Whippin' Boy
04. Sex Party
05. Sweet Mary Ann
06. I Don't Love You Anymore
07. Hey You
08. Misled
09. Long Time Comin'
10. Roses And Rings
11. There She Goes Again
12. Take Me Home

2007.03.06 
B000008COGBlow Up Your Video
AC/DC

Wea/Atlantic 1990-10-25
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88年作品。巨大化する産業ロックと、密接な関係にあったミュージック・ビデオ。それらに異議を唱えるかのようなジャケットが印象的だが、正に80年代に相応しく、親しみのある雰囲気を持つ、作品と言えよう。オープニング、「Heatseeker」では、ひたすら疾走する我武者羅な彼等に、新たな一面を見た気がした。しかし、私にとってのAC/DCとは「Hells Bells」であり、そしてこの作品は、「Two's Up」に尽きる。

ハードロック・バンドの哀愁。所謂、泣きのフレーズが、心に突き刺さる。彼等に限らず、多くのバンドが、マイナー調の曲に、趣をおいているが、この楽曲も、他のそれと変わりはない。だが、優れたバンドには、優れた歌があり、優れたフレーズを奏でる、ヴォーカリストがいるものだ。ブライアン・ジョンソン、ハイトーンにこそ真価があり、人の心を揺さぶってきたその声。この声の持ち主を得た彼等は、はなから、かなりのアドバンテージを持っていることになる。

つまり、邪道かもしれないが、あくまでも彼等の醍醐味は、ロックしようぜ!ではないと考えている。後に残る、恍惚感こそ、AC/DCである。そう、イッタ後の、あの感じに彼等は存在する。

01. Heatseeker
02. That's the Way I Wanna Rock & Roll
03. Mean Streak
04. Go Zone
05. Kissin' Dynamite
06. Nick of Time
07. Some Sin for Nuthin'
08. Ruff Stuff
09. Two's Up
10. This Means War

2007.03.05 
B000002JS6Back in Black
AC/DC

Wea International 1994-08-16
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80年、ヴォーカルに"ブライアン・ジョンソン"を迎え入れ、初の作品。自身最大のヒット作となる。所謂、"変わらない"バンドとして評価されているが、同じスタイルを貫く、それを貫ける凄さは、純然たるバンド・サウンドにあるだろう。そのバンドの核、ヤング兄弟の絶妙なバランス感覚は、一糸乱れぬ、重力級の骨太サウンドを作り上げている。それを見事に表したのが、この「Back In Black」であろう。

バンドの顔であった、ボン・スコットの死。このヴォーカリストの交代劇でさえも、彼等を変えることにはならなかった。元々、似たような歌声を持ってはいたが、ブライアンのヒステリックなヴォーカルと、エッジのあるギター・サウンドの相性は、当然良い。オーストラリアのバンドでありながら、ブリティッシュ・ロックの影響が強く、暗く重い、ハードなドライブ感が、最大の魅力と言えるだろう。

アンプにプラグインし、"フルヴォリューム"でギターを鳴らせば、それが彼等だ。お手本とされた、そのシンプルなスタイル。そして、世界一有名な、スクールボーイ、アンガス・ヤングに代表される、メンバーのロック魂。この点において、彼等の存在価値が揺らぐ事はない。

01. Hells Bells
02. Shoot to Thrill
03. What Do You Do for Money Honey
04. Givin the Dog a Bone
05. Let Me Put My Love into You
06. Back in Black
07. You Shook Me All Night Long
08. Have a Drink on Me
09. Shake a Leg
10. Rock and Roll Ain't Noise Pollution

2007.03.04 
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