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B0000240M1By Your Side
The Black Crowes

Columbia 2001-08-27
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98年、通算5作目。この作品は、2ndアルバム以降、内容と比例するようにセールスも落ち込み元気がなかった彼等が、久々に見せた「痛快ロックン・ロール・アルバム」となっている。色々と手を出してしまった感のある前作までの反省からか、無駄なものを省き、自分達の最も得意とするロック・ナンバーでガンガン責める彼等が聴ける。聴きやすさでは、代表作とも言える作品だ。

"one time,two times,tree times,four times,All right,Baby?"

クリスの掛け声で始まるオープニングの「Go Faster」からアクセル全開だ。たたみ掛けるように「Kickin' My Heart Around」のスライド・ギターが唸り出す。彼等の最も得意とするミディアム・テンポのタイトル曲「By Your Side」。そして「Go Tell The Congregation」。フィーリングはまさにストーンズの「Live With Me」。女性コーラスとの掛け合いも彼等ならでは。この辺りで彼等のグルーブにメロメロになっていること間違いなし!圧巻はエンディングの「Virtue And Vain」。作品を追う毎にパワフル&ソウルフルになったクリスのヴォーカルが冴え渡る力作である。

しかし彼等は一体何処へ行こうとしていたのだろうか。現在、活動停止中だが、この夏、日本へやってくる!

01. Go Faster
02. Kickin' My Heart Around
03. By Your Side
04. Horsehead
05. Only a Fool
06. Heavy
07. Welcome to the Goodtimes
08. Go Tell the Congregation
09. Diamond Ring
10. Then She Said My Name
11. Virtue and Vice
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2007.04.29 
B0000677JPThree Snakes And One Charm
The Black Crowes

Universalinternational 2002-07-21
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96年、通算4枚目。元々持っているファンクのテイストをふんだんに盛り込んだ実験的とも言える作品で、肝心のこれぞロックン・ロール!と言うべき楽曲がないのは寂しい限り。だが、前3作と同じくルーツに対する思いをじっくり聴かせることのできる骨太サウンドは健在。少し大人びた彼等、特にソウルフルなクリス・ロビンソンの歌声はより刺激的である。
中でも、ロックン・ロールが突如としてファンクに変貌する「Blackberry」は、ユーモアセンスもあり、彼等の実験が成功した一番の例と言える名曲。覚醒したロックンロールを是非お試しあれ!

01. Under a Mountain
02. Good Friday
03. Nebakanezer
04. One Mirror Too Many
05. Blackberry
06. Girl from a Pawnshop る
07. (Only) Halfway to Everywhere
08. Bring On, Bring On
09. How Much for Your Wings?
10. Let Me Share the Ride
11. Better When You're Not Alone
12. Evil Eye
13. Just Say You're Sorry
14. Mellow Down Easy

2007.04.27 
B000062XB3The Southern Harmony and Musical Companion [Bonus Tracks]
The Black Crowes

Universal 2002-03-05
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92年、2ndアルバム。アメリカ・ジョージア州出身のクリス(Vo)、リッチ(G)の、ロビンソン兄弟が核となって結成。90年「Shake Your Money Maker」でデビュー。所謂「サザン・ロック」の純粋な現代への継承者達。ロック、ブルース、カントリー、ファンクなど様々な要素を持ち合わせたロックン・ロール・バンドである。

デビュー作では、オーティス・レディングの「Hard To Handle」をカバー、新しい解釈で多くのロック・ファンのハートを掴みアルバムも大ヒットした。日本では馴染みが薄い気もするが、元々アメリカ本国では絶大なる支持を受けているバンド。先日レビューした"ジョージア・サテライツ"同様、広大なアメリカ、ジョージア州などの田舎町に至っては、彼等の様なアメリカに「根付いた音」を奏でるバンドは人気があるのだろう。しかし個人的には古さを感じる1stであった。曲そのものも、ストーンズっぽい、フェイセズっぽい、曲のオンパレード。実際、現代のフェイセズなどと言われた。

この2ndアルバムは一皮向けた彼等がいる。メンバーの入替などで、ツインギターのアンサンブルがとても良くなった。1曲目の「Sting Me」から2本のギターが「これでもか!」と言わんばかりに絡み合う。プロデュースもこのアルバムから関わっている事も影響があると思われる。実際音の輪郭がハッキリしていて"抜け"がいい。決して"Heavyとは違う"爽快感あるサウンドは、病み付きになること間違いない。ブルースハープや女性コーラスもたくみに操る彼等は、当時20代である。大人のサウンドをすんなり聞かせることの出来る、アメリカならではのバンドと言えるだろう。クリスのヴォーカルはロッドを髣髴させ、甘くSEXYで、ハスキーな高音も魅力的だ。

決して体のいいHRではない。"ロール"するとは彼等を指す!是非お薦めしたいバンドである。

01. Sting Me
02. Remedy
03. Thorn in My Pride
04. Bad Luck Blue Eyes Goodbye
05. Sometimes Salvation
06. Hotel Illness
07. Black Moon Creeping
08. No Speak No Slave
09. My Morning Song
10. Time Will Tell

2007.04.26 
TakashiohashiTakashi O'hashi Project
are:
(g)Takashi O'hashi(大橋隆志)
(vo)kevin Saunders
(b)Hal Cragin
(ds)Millton sutton

produced by Takashi O'hashi

91年、"Cats In Boots"、"Slum Lords"の相次ぐ空中分解により、自身がプロデュースを手がけソロというスタンスで発表した作品。メンバーを見れば分るが、アメリカへの拘りはあっただろう。ハスキーなヴォーカル、ギターサウンドを聴く限りはシンプルなロックン・ロールであるが、大橋独特のファンキーなノリが随所に見られるものである。表現するヴォーカルが弱く、お世辞にも楽曲の完成度が高いとは言えないが、重過ぎず軽過ぎずのサウンド、印象的なリフワーク、鳥肌モノのカッティング。どれをとっても、相変わらずの冴えを見せていて、ギタープレーは流石という他ない。

ストーンズのカバー「Live With Me」では、文句無しのR&Rギター、ビートルズのカバー「Yer Blues」ではエモーショナルなギターをそれぞれ聴かせてくれる。これらのカバー選曲は長いキャリアで培った多くの経験から、余計なものを取り除き、シンプルなものに辿り着いたという印象を受けるし、コンポーザーとして、そしてギタリストとして日本人離れしたセンスは健在である。

この作品以降、日本に活動の場を移したようだ。

01. You're My Fire(O'hashi,Saunders)
02. Dangerous(O'hashi,Saunders)
03. Body & Soul(O'hashi,Saunders)
04. Live With Me(Jagger,Richards)
05. Television Preacher Man(O'hashi)
06. Yer Blues(Lennon,McCartney)
7. Mistery Dance(Costello)

2007.04.23 
kill cityKill City Dragons
are:
(vo)Bill G Bang
(g)Steve Von Saint
(b)Dave Tregunna
(ds)Dunny Fury



90年、12インチで発売されていたスタジオテイクに、ライブテイクを追加した作品。"殺・市・竜"と、漢字を施したジャケットが印象的で、バンド名からも、そのセンスの良さは伺える。マイナーでありながら、その筋では有名である、故スティーヴ・ベイター筋が集まり、ビリー、トレグナが加入した"Shoothig Gallery"、後の"Slum Lords"にも通じる、アメリカを意識した音造りのR&Rバンドである。(「I Don't Want」を聴くと、AC/DCの「Who Made Who」を思い出すんだよな・・)

アンディ・マッコイがカバーしたことで有名になった「Devil Calling」。後に共作者のナスティー・スーサイドもソロでセルフカバーしたが、このストレートなオリジナル・バージョンが、一番カッコ良い。演奏も楽曲も、チンピラのような妖しい雰囲気もB級ならではであり、ホーンを取り入れたり、ポップなテイストにも旨味がある。このチープさとゴージャスさの同居は、マッコイが引き抜いた事が頷けるものだろう。ビリーは、シャウトするとヘビメタになるが、それも愛嬌か。腰が疼くファンキーなリズム隊、そこにセンスだけの(?)絶妙なギターと、ビリーのハスキー・ヴォイスが見事にマッチしている。Shooting Galleryでは散々であったが、ここではビリーの下手さ加減は、いい味になっていると言えるだろう。

01. I Don't Want(Anything From You)
02. That Ain't No Lie
03. Devil Calling
04. Fastest Way Down
05. King Of The Cats(Live)
06. L'il Suzy(Live)
07. Steppin Stone(Live)

2007.04.20 
THESUICIDETWINS_SMAN.jpgSilver Missiles & Nightingales
Suicide Twins

Essential 1995-03-09
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まず、何か気にならないだろうか?
""シルバー・ミサイルス・アンド・ナイチンゲール""である。タイトルからして、マッコイ節全開であり、この天才のひらめきに何かを感じた方。どっぷり浸かれること請け合いである。

このユニットは、ハノイ解散後、アンディ・マッコイと、ナスティー・スーサイドが組んだものであるが、同時期チェリー・ボムズもやっていたから、二人は、余程気が合ったのだろう。内容は、彼等のルーツが垣間見えるが、かなりマニアックな作りである。しかし、身構えて聴いていても、アコースティックの優しい音色に、何時しか緊張がほぐれ、夢心地な気分にもなれる。あえて生音に拘った(たまたまか?)のは、理由があるだろうが、メロンコリックなメロディ、余計な装飾を剥いだ感性に、ただ唸るしかない。そして、「ある曲を詰め込んでしまえ」といういい加減さ、シラフでもラリってる様な雰囲気は、流石である(笑)。

この作品の延長線上に、あの名作「Too Much Ain't Enough」があるのだろう。曲調は、カントリーからジャズまで、幅広く網羅しているが、親しみやすいメロディは、いつもの通りである。そして、マッコイと組むと、いぶし銀の個性を発揮するナスティー。特に、「The Best Is Yet To Come」の歌声は必聴である。二人の感性の、固まりのような作品。隠れた名盤である。

01. Dance
02. Heaven Made You
03. Declaration
04. Mainline Service
05. What A Price To Pay
06. Silver Missiles And Nightingales
07. Coming Down Slow
08. The Best Is Yet To Come
09. Sweet Pretending
10. Countryfied Inner City Blues

2007.04.19 
B00005MWN2Andy McCoy & Shooting Gallery
Andy McCoy & Shooting Gallery

Universal Music 1992-04-25
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(g)Andy McCoy-:Hanoi Rocks
(b)Dave Tregunna-:Lords of the New Church
(vo)Billy G. Bang-:Kill City Dragons
(ds)Paul Garisto-:Michael Monroe Band

衝撃の1st。B級R&Rの猛者達。とにかく演奏力が半端ではない。特に、リズム隊が強烈であり、マッコイも「これでもか!」と言わんばかりに弾きまくっている。マッコイにしてはへヴィーな音ではあるが、このリズム隊を手に入れたことで、彼は同時に念願のグルーブを手にした訳である。自ずとテンションも上がり、重いサウンドになったのは自然の成り行きだろう。

だがビリーは、力量が浮き彫りになってしまい不運であった。あまりの演奏力の高さ、楽曲の完成度の高さに、ついて行けていない。特に「Teenage Breakdown」、「House Of Ecstacy」など、マッコイお気に入りの曲が、上手く伝わってこないのは残念である。ビリー、トレグナ、ナスティー・スーサイド共作である「Davil Calling」や、「I Mess Around」などのイントロは必聴。マッコイならではの、天才的なリフが聴け、演奏を楽しむロックン・ロールとしても、希少な存在であった。

ジョー・ドック(ドッグス・ダムール)も加入したとの噂もあっただけに、2ndが聴きたかったバンドである。ハノイなどやってないで・・復活望む!

01. Restless
02. Teenage Breakdown
03. Nature Of My Business
04. Don't Never Leave Me
05. House Of Ecstasy
06. Little Bit Of Magic
07. I Mess Around
08. Striptease
09. Brown Eyed Girl
10. Devil Calling
11. Leave Me Alone
12. Dandelion

2007.04.15 
B00004U8WOBriard
Andy McCoy

BMGファンハウス 1997-04-23
売り上げランキング : 71,281

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生きた伝説、ロックン・ロール・ジプシー、アンディ・マッコイ。彼が、ハノイ以前に組んでいたバンド"ブライアード"再結成による作品である。この作品は、当時の曲のみなのか、新たに書き降ろしたものなのかも分らないが、曲によっては、20年の時を経て陽の目を見る事となっている。77年に結成され、2年後には解散。そして、ハノイをスタートさせている。一応歌詞カードらしきものには、アンディ、当時のヴォーカリスト、ピート・マルミ、そして女性一人と、男性二人の写真が掲載されている。という事で、バンドとして認識していいとは思うが、あくまでも、アンディ・マッコイの作品として聴く以外に楽しみ方はない。決して「ダイヤモンド」ではないものの、その「原石」は見える作品である。

「原石」と言ったのは、やはり彼は、いつの時も変わらぬスタイルでやっているのだと、この作品を聴いても分るということ。そして、彼の数々の作品の「断片」が見え隠れするという為だ。音楽的には「未完成」ではあるが、彼の魅力が半減しているわけではなく、才能やセンスを疑うものではない。唸るほどにマニアックとも取られるだろう。そもそも彼の、やる気すら怪しいのだ。しかし、一度や二度では味わえない、咬めば咬むほど、興味深い作品だと感じるのである。

一曲目である「Fuck The Army」は、シングルとして78年に発表されているが、彼の普遍的な音作りが、ここにあるのかと思わせる。2曲目の「I Didn't know She Could Rock'n Roll」は、KISSを彷彿させるが、安っぽいメロディと、女性コーラスの入る辺りは、いかにもマッコイ節である。オーソドックスなリフもあり、若さをも感じさせるのが、更に嬉しい点だ。ハノイやソロに繋がるプロセス、ハノイやソロで培ってきたセンスと踏まえると、なんとも言えない思いに耽るのである。彼のイマジネーションは、底なしである。心して聴いて欲しい。

01. Fuck The Army
02. I Didn't Know She Could Rock'N'Roll
03. Why Is Love So Cruel
04. River Of Dreams
05. Lets Play Home
06. Head Over Heels
07. Border To Border
08. Sexy Girl
09. London Town
10. The Spirit
11. Scream

2007.04.14 
CHEAP&NASTY.jpg

Cheap and Nasty/Beautiful Disaster

91年作品。アンディ・マッコイと別れ、本格的なソロ第一弾。同じく曲を書けるベーシスト、元UKサブスの、アルヴィン・ギブスと組み、己のロック感を思う存分、発揮した作品である。しかしながら、ハノイ・ロックス、スーサイド・ツインズ、チェリー・ボムズ時代に培ったものは、当然アンディ・マッコイから感化されたものも多いだろう。その感化され、触発され、刺激を受けたナスティが見える。そしてリードギターは、これまたハノイのローディーであった、ティモ・カルティオである。という事で、サウンドもギタープレイも、アンディ色がでてしまうのは仕方ないだろう。ソングライターとしては、かなりのやる気も感じるし、評価できる曲は多数ある。B級以外の何者でもないが、あえて言うのなら「ギタリストの曲」、そんな印象である。強烈なリフで押し切る強引さではなく、至ってシンプルな作りである。

ローディーであったティモは、テクニックはあるが個性をどうこう言うほどではないだろうが、こちらも、アンディに感化された口だとは思う。しかし、ナスティのヴォーカルは捨てたもんじゃない。起伏を付けたメロディを、淡々と歌う。彼のようなギタリストの、いまいちパッとしない歌い方が好きな方には、全体に漂う、チープな香りがたまらないだろう。

「Moonlight」、「Sweet Love」は、これぞハノイの残党と言える曲。フィーリングは正に「Taxi Driver」や「Until I Get You」。このように、ハノイで出来なかった事をするというよりは、ありのままを作品にしたといえるだろう。メンバー間の信頼もあり、緻密なアレンジでもなく、非常にリラックスして作ったのではと感じる。これ以降、ナスティは2枚の作品を出すが、彼がバンドを纏め上げ、上質な音楽を作るというのは無理があったと感じる。彼はリードではなく、サイドの人間なのだろう。強烈な個性の調和役といえば失礼かも知れないが、そんなナスティの大らかさは出ている作品である。

01. Midnight Emperor
02. Moonlight
03. Beautiful Disaster
04. Queen Bee
05. Sweet Love
06. Body Electric
07. Stateline
08. Live in a Lie
09. Retribution
10. Shot Down
11. Break for the Border

2007.04.13 
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
サンボマスター 山口隆

ソニーミュージックエンタテインメント 2005-08-03
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先日、NHKの「トップランナー」に出演していた。ロック=生命、とは最高のお言葉。ルックスは良くない。音楽性は趣味じゃない。「新しい日本語ロック」とも思わない。正直、忌野清志郎の若かりし頃・・という印象も受ける。だが、紛れもなくロックだな。

人が求めてる、自分達が求めてきた、得体の知れない何か。
その何かを、彼等は"愛"と呼ぶそうだ。
"がなって"いるだけにも聴こえる歌声に、どうぞ熱くなって下さい。

1. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
2. 熱い砂と悪い雨
3. 僕に捧ぐ

2007.04.11 
ザ・タイマーズザ・タイマーズ
THE TIMERS

EMIミュージック・ジャパン 2006-01-25
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89年、"覆面姿の建築現場の作業員"という出で立ちで、突如表れた"大麻's"。「Covers」、「コブラの悩み」に続く、怒りの3部作最終章。その片鱗は見せてはいたが、"ゼリー"と名乗り、完全なアナーキーストに変貌した清志郎。TVに出演しては、放送禁止用語を連呼し、とうとう堪忍袋の緒が切れたと思われる彼のスタンスは、かなりの物議を醸した。

痛烈な批判が込められたオリジナルナンバーは、ロックから演歌、そしてブラームスのカバーまであるが、デビューからの足跡を辿ると、彼の作品の根底には、いつも愛がある事がわかる。これも例外ではなく、モンキーズのカバー「Day Dream Believer」等、どこか可愛げがあり、彼の人間性を象徴するウィットに富んだ作品と言えるだろう。

1. タイマーズのテーマ
2. 偽善者
3. 偉人のうた
4. ロックン仁義
5. デイ・ドリーム・ビリーヴァー
6. 土木作業員ブルース
7. 争いの河
8. カプリオーレ
9. ロング・タイム・アゴー
10. 3部作:人類の深刻な問題~ブーム・ブーム~ビンジョー
11. ギーンギーン
12. 総理大臣
13. ロンリー・ジャパニーズ・マン
14. 税
15. イモ
16. タイマーズのテーマ(エンディング)
17. ウォーク・ドント・ラン

2007.04.07 
B00005FDUDCOVERS
RCサクセション

キティMME 1990-11-07
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題して「ロックで世界が変わる」。イギリスでは"Band Aid"、アメリカでは"USA For Africa"。ロック=メッセージ、とされた時代背景がある中、日本代表・我等が清志郎の出番である。彼はストレートに、「核などいらね~!」、「牛乳飲みて~!」と、反戦、反核を歌い、親会社、東芝との確執を生む。古巣のキティからリリースとなった、問題作である。

おそらく彼以外にも、このような動きはあったかも知れない。だが実際は、彼でなければ不可能の離れ業であったと考える。結果、多くのメディアに取り上げられ、お茶の間にロックが提供され、多くの共感を得たものだが、やはり"彼のレコードは売れない"を、覆す事にはならなかった。オリコン1位を記録したが、この作品、実は12万枚ほどしか売れていない。題材の影響もあるが、さぞかし落胆したはずだ。その意味合いは大きく、今でこそ伝説のように扱われてはいるが、「Covers2」が存在しない理由は、ここにもあるのかも知れない。

ロックファンなら御馴染みのスタンダードナンバーを、RC流の軽快なリズムが心地良い。ゲストミュージシャンに、ジョニー・サンダース、山口不士夫、坂本冬美、山下洋輔、桑田佳祐、ちわきまゆみ、高井麻巳子、三浦友和、泉谷しげる、といった豪華布陣が、楽しい雰囲気をも伝えてくれる。いつもの甘く切ない世界観で、感動を呼ぶといった楽曲はなく、チャボを始めとする、RCのメンバーの存在が霞んでしまうのは仕方ないだろうか。替え歌ともとれる詩に関しては、流石という他なく、どんな言葉でもビートに乗せてしまう天才詩人としての肩書きを、改めて実感するものである。

だが、彼のメッセージはストレート過ぎ、そのテンションの高さについていけなかった。原曲にも思い入れがなく、特別な感情は湧いてこない。この後"何時の日にか、自由に歌えるさ"と歌った、「アイ・シャル・ビー・リリースト」等、この騒動を逆手に取ったシリアスな楽曲の方が、彼の一途な想いが見えるようで、好感が持てた。

これらは、"忌野清志郎"という一つのイコンが、一人歩きを始める原点であろう。この作品により、天才・忌野ワールドが万人受けする日が来ないまでも、彼は特別な存在となった。そして現在、この作品が見直されている。この病んだ現代こそ、彼が必要とされている気がしてならない。

01. 明日なき世界
02. 風に吹かれて
03. バラバラ
04. シークレット・エージェント・マン
05. ラヴ・ミー・テンダー
06. 黒くぬれ!
07. サマータイム・ブルース
08. マネー
09. サン・トワ・マミー
10. 悪い星の下に
11. イマジン

2007.04.06 
RAZOR SHARPRAZOR SHARP
忌野清志郎

EMIミュージック・ジャパン 1998-12-09
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87年、初のソロ作品。ロンドン録音、イアン・デューリーのバンド"Block Heads"がバックを固める。凄腕ミュージシャン、ロンドンのスタジオとあってか音の抜けがよく、演奏は聴き応え十分。いつもの清志郎である気はするが、因りポップ色が強い。お子様ランチ的な楽しいアルバムでもあり、彼のパーソナルが際立っていると感じる作品である。ご紹介するこの「Idea」は、スローな究極のラブソングである。個人的には彼のベストだと思っている曲だ。

「Idea」

錆びれた街角 崩れかけたビルの 谷間
光が射した かと思った
凍えそうな 背中

囁く声 悴んだ耳に

新しいアイデアを 教えておくれBaby
君らしいアイデアで 僕をのせておくれ

ガムを噛みながら 隙間から海を見てた
霧が晴れた かと思った
ひりひり痛い 胸に

新しいアイデアを 聞かせておくれBaby
君らしいアイデアで 僕をいかせておくれ

吹き抜ける風が 冷たくなっていく頃
僕の目を覗いて チョッと君が笑う

ガムを噛みながら 君とキスした

甘い甘い あの唇

ここにメロディがないのが残念でならない。名曲「スローバラード」などにも見えた事だが、彼は所謂ひっつくひっつかないのラブソングでないものを、模索しているのだろう。神妙な面持ちの、感情の震え。突如光が差し込むようなドラマティックな展開。彼と聴き手にとって大事な要因である"慰め"がここにはあると感じる名曲である。言葉が少ないのは承知しているが、機会があれば是非聴いて頂きたい。

01. WATTATA(河を渡った)
02. 90DAYS~免停90日
03. AROUND THE CORNER/曲がり角のところで
04. ワザトFEEL SO SAD(CANADA SEVEN)
05. MELODY MAKER/メロディー・メーカー
06. RAZOR SHARP・キレル奴
07. SEMETE(GOING ON THE ROAD)
08. CHILDREN’S FACE
09. あそび
10. IDEA/アイディア
11. BOO-B00-BOO

2007.04.05 
B00005GMD9MARVY
RCサクセション

東芝EMI 1998-12-09
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88年作品。あの「Covers」が発売される直前である事を考えると、この作品の位置づけは重要だ。「Covers」以降、清志郎は言論の自由について多くを語り、RCがないがしろにされたと感じるからだ。騒動の後、彼等の最後の作品「Baby A Go Go」は三人編成になってしまう。この作品はRCというバンドとしては最後の、そして末期において究極の作品であったと感じるのである。

作品の完成度は高く、全16曲というヴォリューム感があるにも関わらず、実に様々な彼等の世界観が広がり、飽きさせない構成となっている。どの曲も優れていて、捨て曲がないのも大きな特徴だろう(RCって・・実は捨て曲が多い)。

「たらい回しにされるより むしろ 君の裸体が見たい」~Digital Reverb Child
「わけもわからずに 追い掛け回されて 逃げ回らなきゃならないとき かくまってくるかい」~共犯者

これは彼の世界観の一例だが、一体どんな言葉で表現したら良いのか迷う。彼はビート感に優れている事に加えて、本気の彼は、唸るほどに感傷的である。緊張状態にあるメロディと詩は、危うさがもたらすスリル、激しく高ぶる感情は痛々しくもあるが、この天才のセンチメンタリズムこそ、私が敬愛し、崇めた清志郎である。

「Shelter Of Love」、「Naughty Boy」など「Covers」へと繋がるような、スケールの大きい曲もあり、この作品を色濃くしている。全てを言葉にするのは無理だが、彼等の感情の起伏をよく表しているし、ベスト盤などを聴くのなら、間違いなくこの作品を聴いたほうが彼等がよく分るだろう。

01. DIGITAL REVERB CHILD
02. MIDNIGHT BLUE
03. FULL OF TEARS・涙あふれて
04. AN OLD STORY・ありふれた出来事 PART2
05. CALL ME
06. COOL FEELING・クールな気分
07. 共犯者・THE ACCOMPLICE
08. 遠い叫び
09. HONEY PIE
10. GIBSON(CHABO’S BLUES)
11. 空が泣き出したら・The Sky is Crying
12. 夢中にさせて・Make Me Crazy About You
13. DANCE
14. 俺は電気
15. SHELTER OF LOVE-ツル・ツル
16. NAUGHTY BOY

2007.04.04 
imagedlfdlklfd.jpgFEEL SO BAD
RCサクセション

東芝EMI 1998-12-09
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84年発売。昔、12チャンネルで30分程の音楽・組があった。たまたま観た私の目に、奇抜な金のスーツを着、飛び跳ねる一人の男が飛び込んできた。それが彼等との衝撃の出会いであり、その時演奏していた曲が、この作品のオープニング・ナンバー「自由」である。後に知る事となるが、彼等はこの時期レコード会社と揉めていたらしく、その爆発しそうなエネルギーがこの作品を生んだという事だった。正に、ジャケットからして挑発的である。

「自由」

オレはつき合いにくいぜ 誰の言うことも聞かねえ
口やかましく言われても オレの態度を変えることは出来ねえ

オレは法律を破るぜ 義理も恩もへとも思わねえ
責任逃れをするぜ オレを縛る事など出来ねえ

オレは疑り深いぜ お前の言葉を信じねえ
金は腐るほどあるぜ オレの贅沢は・らなねえ

だってオレは自由 自由 自由
短いこの人生で 一・大事なもの
それはオレの自由 自由 自由

"義理や恩って大事じゃねえの?"

理解不能なカッコよさに一発KOであった。勿論この歌詞の通りに生きようとするほど愚かではなかったが、何か壊してみようという衝動が生まれたのは事実である。14~15尊であった私のアイデンティティに、全く新しい解釈を与えた事は間違いない。同時に洋楽一辺倒であった私に、初めて日本語のロックを意識させた曲でもあった。

この作品はA面"BAD SIDE"は「自由」に始まり、「腰をふれ」、「うるせえ!」、「失礼するぜ」と続く。どの曲も、あっけにとられるほど超攻撃的である。ここにもやはり「お前等にはわからねえだろ?」とほくそ笑む清志郎がいる。歌詞の内容も見事に私情を挟んだものとなっていて、切実ともいえそうなブチキレ方である。ストレートなロックン・ロールであるし、チャボのリバーブの効いたサウンドが、独特の怪しい雰囲気を醸し出し、とにかく"がなり"まくっている清志郎と相まっている。

一風変わってB面は"GOOD SIDE"。甘く切ないナンバーが続く。「私立探偵」」や「可愛いリズム」などに見える可愛らしさも彼等の魅力の一つ。極めつけは、ルーツともいえそうなソウルフルなナンバー「I've Got A Dream」。この心地良さこそ彼等の愛だ。決して"壊しっ放し"ではない、奥深い愛である。

01. 自由
02. 腰をふれ
03. うるせえ!
04. 失礼スルゼ(訣別の詩)
05. 胸やけ
06. セルフポートレート
07. NEW YORK SNOW・きみを抱きたい
08. 私立探偵
09. 不思議
10. 夢を見た
11. 可愛いリズム
12. 動かせHEYーHEY-HEY

2007.04.03 
RHAPSODYRHAPSODY
RCサクセション 忌野清志郎 永六輔

ユニバーサル インターナショナル 2004-01-28
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もし彼等が存在しなかったら、日本のロックはどんな道を辿ったのであろう。当初フォーク・トリオとして70年にデビューしたRC。しかし当時主流であったフォークとは異なり、ロックやブルース、ソウル、R&Bを主体としたそのスタイルは、受け入れられる事はなかった。76年アルバム「シングル・マン」の発売中止。結果、作り手とレーベルとの価値観の違いが彼等の反骨精神を煽る事となる。その彼等の"スピリット"は仲井戸麗市等を迎え入れエレキ構成となり、80年「Rhapsody」によって具体化され一気に開花した。所謂「日本のロック」の夜明けである。ただのライブ盤ではないこの作品こそ、彼等のロック・スピリットの原点であろうし、天才・忌野清志郎ワールドが世に認められた瞬間でもあった。そして相容れないレーベルとの戦いは彼等の歴史であるが、その精神は彼等を支えて行く事にもなる。

いまわのきよしろう。彼は彼の価値観を惜しみなくぶちまけ、押し付けた。容赦のないその姿勢こそロックであった。アクが強く、吐き出すような、そして搾り出すようなヴォーカルスタイル。その後のヴィジュアル系の元祖とも言える、奇抜なファッション。これが正義だと言わんばかりの彼はカリスマでもあった。しかし彼は、体のいいカッコ良さを追求したわけではない。寧ろ我々は、"凡人には分るまい"という彼のほくそ笑む姿にただ驚愕するしかなかった。そんな彼は現在"KING"と呼ばれる。

しかしながら(現在もそうだが)、彼の生み出した作品の多くは売れなかった。「スローバラード」は、名曲といわれるが売れてはいない。多くの熱狂的な支持者はいたが、彼等のレコードは売れなかった。しかし、それは万人には"受けない"ではなく、万人には"分りえない"でなかったか?彼が現在も持ち続けている精神とは「お前等にはわかんねーだろ?」ではないかと考えている。

そして歌い手として驚くのが"日本語の使い方"である。彼は、日常どこにでも転がっていた言葉を"ビート"にのせている。「日本語はビートにのります」。これは、彼等のキャッチフレーズにもなったと記憶している。代表的なところでは「牛乳」や「ボス」。この思わぬ単語が、ロックとして成り立ち、何とも破天荒でカッコ良かったのである。この破天荒ぶりは、この作品の「よーこそ」でもよくわかる。この曲はメンバー紹介をする曲で、ギター、ベース、ドラムスと次々にソロをとるのだが、何と最後に"ヴォーカルソロ"をやってのけるのだ。「ガガガガガガ」と連呼する清志郎。これこそ彼である。ここに凡人には理解できない、凡人には成しえない世界があるのだ。

01. よォーこそ
02. エネルギー oh エネルギー
03. ラプソディ
04. ボスしけてるぜ
05. エンジェル
06. ブン・ブン・ブン
07. 雨あがりの夜空に
08. 上を向いて歩こう
09. キモちE

2007.04.02 
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